↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なにやぶ。それは青春に馴染めなかった人たちが集まる部活です。  作者: 早瀬 渚
球技大会

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/24

試合開始

 試合が始まった。


 僕らのボールからスタートしたのだが、始めから相手に激しくスライディングをされ、ボールを奪われる。

 一試合20分しかないので、出し惜しみすることなく全力で来ているということだろう。


 ただ、それはこちらも同じ。こちらもタックルをしたり何人かで囲んだりして懸命にボールを奪う。

 どちらも全力でぶつかっていくので、かなり激しい試合になっている。

 ボール付近に人が集まり、砂煙も上がっていた。


 僕のポジションは左のサイドバック。

 フォワードやトップ下、センターバックの辺りはお調子者たちで固められているので、自然とここに配置されていた。経験者が後ろにいた方が点を取られづらいからいいということだろう。まあ、僕もバックは嫌いなポジションじゃないので、悪くはない。



 相手は2年生、最初の方は互角だったが、少しずつ押され始めた。

 動きを見る感じ、3人くらい相手にはサッカー部の人がいるらしい。こっちにも同じ人数くらいいるが、相手の方が見るからに上手い。……これはちょっと厳しいかもしれない。


 相手からのセンタリングが上がった。僕はファーサイドで敵をマークしていたのだが、ニアサイドでボールはバウンドし、こちらに向かってくる。

 相手選手が走りこんでくるのを視界の端で捉えながら、僕はそれより前にボールへと向かい、なんとか掻きだす。

 しかし、ほんとは前に蹴りたかったのだが、上手く当たらずコーナーキックになってしまった。

 ……クソ。小学生のときならさすがにこんなミスはしなかったのに。これがブランク故か。


「ナイス!」


 と、落ち込んでいたのだが、クラスメイトが励ましの言葉をかけてくれた。

 確か、宇橋君といったか。……ありがたいな。


「いや、ほんとは前に蹴りたかったんだけど。」


「それでも、ピンチを脱したんだから十分だ。」


 宇橋君とても良い人である。僕の好印象リストに入れておこう。


 そして、すぐにコーナーキックが上がってきた。

 それも僕を含め、何人かで懸命に守り、命からがら前の方にクリアする。


 よし、何とか耐えた……と思っていると、コートの外からクラスメイトの女子たちの歓声が上がっていた。

 前の方を見ると、偶然味方のもとにボールが渡っていた。いや、もしかしたら狙っていたのかもしれない。


 そいつはサッカー部で僕のクラスで一番うまいやつだ。

 一応、作戦会議ではどんだけ攻められていても、そいつだけは前線に残して、カウンターを狙うという作戦だった。


 今、それが上手くはまっている形だ。

 ただ、相手も後ろに2人残していたので、1対2という構図となっている。これは厳しいかもしれない……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。