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なにやぶ。それは青春に馴染めなかった人たちが集まる部活です。  作者: 早瀬 渚
球技大会

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19/24

試合前

 運動場に着くと、すでに僕のクラスメイトたちが集まっていた。

 ただ、今やっている試合の観戦をしているようで、遅れてきたことにバレることなく、僕はスッと潜り込んだ。

 ふぅ……。危ない危ない。もうちょっとで、クラスメイト達にマイナスイメージをつけるところだった。まあ、もうすでに誰とも話さないやつということで、悪いイメージはついているかもしれないが。

……少しだけ悲しくなってきたので、この考えは振り払っておこう。


 そして、程なくして前の試合が終わった。

 2年対3年のゲームだったが、3年生のほうが勝ったようである。

まあ、特に知り合いもいないので、何の感傷に浸ることもないが。


「やるぞー!」

「おお!」


 油断していると、僕のクラスメイト達が大声でそんな掛け声をしていた。

 前の試合の最後の挨拶をボーっと見ていたので、それに乗り遅れてしまった。まあ、気付いていたとしても、恥ずかしいなと思いながら中途半端に声と拳を上げていただけだろうから、逆にこれで良かったのかもしれない。


 ……まあ、それはそれとして周りからの視線は痛い。集中的に僕に注がれているわけではないだろうが、端くれの一員ではあるのでちょっと羞恥を覚えますね……。


 まあしかし、やる気があるのはいいことだ。

他の学校ではイベントごとがあっても一致団結せずに冷めた感じでするところもあるらしいからな。それよりは100倍ましだろう。

 ……それとなく、僕自身にも気合が入るし。


 そして、審判を務める先生たちから呼ばれ、いよいよ一回戦目が始まる。

 整列しコートに入っていく最中、僕はふと周りを見渡す。

 しかし、360度見回しても目的の人の姿はなかった。

 ……まあ、それでいい。多分、姿を見てしまったら緊張でいつものプレーが出来ないだろうから。


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