表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みっちとさっちゃん  作者: 苺鈴(腐)
5/103

さっちゃんの日記

「あれ?何か落ちてる。」

 洸が、芝生の上に落ちている一冊の手のひらサイズの手帳を拾い上げた。

「これ、みっちの?」

「いや、俺のじゃない。…さっちゃんのか?」

 その手帳は、黒地に金色の小さな星がいくつも散りばめられたデザインで…星空みたいだ…。洸が手帳をパラパラ読む。

「これ、さっちゃんの字だ!日記みたいだね…。」

「勝手に読んじゃダメだろ…。」

「昨日のことも書いてあるよ。『今日は、先輩に別れて欲しいと言いました。そしたら、先輩が別れたくないとしつこく迫ってきてキモかったです。そしたら、目の前に王子様が現れて僕を助けてくれました!』」

 王子様って俺のことか?…てか、さっちゃんが勝手に俺の所に来て…キスを…!

「おい、洸。もう読むのやめろよ!」

 洸は、読むのをやめない…。

「『王子様の名前は、みちるです。明日は、みちるのためにお弁当を作ります!料理をするのは、初めてだけど洸に手伝ってもらえば大丈夫だと思います。洸の作る玉子焼きは、世界一いや、宇宙一美味しいので』…本当にそう書いてあるんだよ。『みちるに作ってあげたいです!明日は頑張って早起きします。』だって…。」

「さっちゃんは、本当に俺たちと同い年か?小学生の作文みたいだったぞ…。」

「さっちゃん、理数は得意だけど、文系はさっぱりなんだよ!」

「へぇ…。」

「みっち…。さっちゃんに謝った方がいいんじゃない?さっきのは、やっぱり言い過ぎだと思う!!」

 まあ…たしかに、言い方がちょっときつかったかな…。

「5限終わったら、さっちゃんに手帳を渡すついでに、謝りに行こう。俺も一緒についていってあげるから!」

「…わかったよ。」

「それでこそ、みっちだ。俺の見込んだ男だ!!」

「うわあ…!?洸、抱き着くなよ!…気色悪い!」



 そして、5限が終わり10分休み。俺と洸は、2組の教室へ。

「あれ?さっちゃん、いないみたいだね?」

 教室を覗き込むが、さっちゃんは、見当たらない…。トイレか?

「ねえ、誰かさっちゃん知らない?」

 洸が、教室に向かって言う。

「さっちゃんって…星空君のこと?…星空君なら、昼休みから教室戻ってきてないけど?」

「そうなの…!?」

 まさか…俺に言われたことがショックで…授業サボるとか…!

「みっち。さっちゃん…よっぽどショックだったんじゃない?」

「…俺、さっちゃん探してくる!」

「俺も一緒にさっちゃん探すの手伝うよ!」

 こうして、俺と洸は、さっちゃんを探すために6限をサボることにした。…6限の英語、今日俺が当てられる番だけど予習してないし!!



 先生に見つからないように、校舎内を探すが…さっちゃんは、見つからない。校舎内には、いないみたいだな…。校舎の外に出て、校庭や運動場を探す。

「さっちゃーん!!どこにいるのー?」

「さっちゃーん!!…さっきは、ちょっと言い過ぎてごめん!!だから、早く出てきてー!!」

「いないね…。どこ行っちゃったんだろ?」

「もう、帰ったとか…?」

「…もしかしたら、あの人たちの仕業かも!」

「あの人たち?…おい、洸!どこ行くんだよ!?」



 


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ