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Interlude

解答編との乖離が激しいので、此処だけ切り取り。





 「××××!!」

 俺は、血塗れのまんま短い罵倒語を口にしたわ。

 少なぁとも、上半身の目鼻ある側は、白いとこなんてのは白目ぐらいだな。

 結果的にや、多分解決するが、アイツにスヴェンに力を借りりゃの話やし、なんか悔しい。

 電話の受話器を取る。(ちな、魔力で動く似て非なるもんらしいわ)

 『はい、デリバリー・ヒルズでございます。

  ゴストワール様でございますね、いつもありがとうございます』

 「デリバリーSR(スペシャル・ロイヤル)、2セットを《アンティーク&ジュエリィ Beryang(バ-ヤン)》』に。

  いつも通り、適当なワインを赤白ロゼ混ぜて二十本も頼む。」

 『かしこまりました。

  それではいつごろ、配達に伺えばよろしいでしょうか?』

 「今12時か・・・、20時ぐらいで頼む。」

 『解りました、では、その頃に配達に伺います。

  デリバリー・ヒルズのご利用ありがとうございます。』

 こんなぐらいで、デリバリーの注文をしたん。

 月一まで行かんでも、二ヶ月に三回ぐらい注文しとれば十分、常連やろな。

 いっちゃん高いセットを2セットやし?

 ちなみに、四人前ワンセット十五万ゴルドなり。

 ホンはせん、ワインのデリバリーも一緒にやってくれんもん。

 「あー、ゴストワール君。」

 「すみません、課長、なんでしょうか?」

 眼鏡・口と顎の髭・オールバックに白髪で温厚そうでモンタージュを作ったらそのまんま、今の課長だ。

 俺が新米だった頃・・・十年前の課長、当時は班長だったが、犯罪者どもに『悪魔』の愛称で親しまれていたぐらいには苛烈やったんや。

 刑事の俺らにはそれなりに優しかったけど、一緒に取り調べん時はキャラやないのにグットコップに回るぐらいには怖かったわ。

 「報告書と引継ぎしたら、一週間ほど休みなさい。

  ・・・その、気を落とさんようにな」

 「いえ、お気遣いありがとうございます。

  Beryang(バ-ヤン)か、自分のやさに居ますんで。

  ・・・・・・一応、真相の報告書あげますか?」

 「一応、頼むよ。表には出せないだろうが。」

 「了解しました、報告書の前にシャワー借ります。」

 今は、孫も出来て好々爺に近いけど。

中間管理職としては、この上なく、ええ人なんや。

上やのうて、現場に拘ってまだ現場におるし。

とりあえず、ロッカーに入れてある着替え一式とタオル、洗面具セットを抱えて、シャワー室へ行く。

一応、夜勤もあるせいか、シャワー室十スペースあるんやわ。

 デカいヤマやぁたら、それこそな、うん。

 今の事件かて小さないからな、イマをトキメク騎士が、国の名士の一人の養女を誘拐、なんてのはな。

 さて、とりあえずの報告書書いて、スヴェンのとこ行くか。

 ちなみに、オレのあだ名は『死神』か、『迷宮様』ってのは言って置く。







 スヴェン=エイセル。

 それが奴の名前だ。

 北の方の辺境の小国生まれらしいが、知らん。

 今は無いし、今の北方は人が住めんからな、うん。

 この国自体、北の方だが、あこは別やからな。

 十五年前の大災害以来、住んどる物好きは居らんやろ。

 色素の薄い銀髪に近い茶髪に、水色に近い瞳かつ、下手な女より肌が綺麗で白い。

 嫁さんも、『アレに浮気されんだったら仕方ないわね』って生前言ってたぐらいに、美人なんや。

 そういう嫁さんの方が、美人やったけどな。

 やけど、男や一緒に温泉に行ったことあるし、それは保証したる。

 実は、言うほど衝撃や無いけど、人間や無いらしいな。

 うっとこ・・・この世界でもレアい種族ではあるらしいけど、七割が人族にあたるなかやったら、此処まで人間っぽかったらそんに違和感ないわな。

 異世界で言う、人にあたるのが三割程度なんやし?

 スヴェンとオレは元々、大学の時の同級で色々と馬鹿のことをしたというか・・・引っ張り回したんが異常に懐かれまくったんや。

 元・異世界(そっちと同じような世界らしい)出身で、今は刑事課の新人やってるタキタロウ=スガ曰く、『先輩と『ホームズ』と『ワトソン』見たいですね。先輩はどっちかというとレストレード警部ですけど。』とか言われた、意味が解らなかったがはたいといた。

 ・・・ホームズって奴は、犬かなんかか?

 とりあえず、そいつはものすごく食べる、オレも食べるがそろそろ、四十路なんもあってそんなには食えない。

 その四倍は歳食ってるあいつは、オレの十倍は食うからな、スペシャル2セットも八割以上はスヴェンの腹の中って寸法やな。

 SRセット2セットあったら+五人ぐらいはお腹いっぱいになるボリュームなんにな。

 「おう、スヴェン、生きてるか?」

 「生きてますよ、アラン。」

 十九時半過ぎ・・・七時過ぎに署を出て辻馬車を拾って、スヴェンの店に行く。

 行く事は、奴にもわかっていたようで、来るなり、特製のホットブランデ-を寄越して来たんや。

 因みに、フルーツシロップとシナモン入りの少々甘めのそれ。

 こいつの店は、漆喰に深緑の木枠、丸窓のショーウィンドウにその横の入り口。

 暗い色調で十畳かもう少しある程度の店、その奥の薪ストーブに鍋とヤカンが乗せた開けた場所に応接セットがあって、その上にSRセット2セットが載ってるん。

 塩胡椒きつめの生ハムの載ったブルスケッタ、生野菜たっぷりのサラダに、芋の冷たいポタージュ、ちっこいパンの山、スミスって言う魚のまるごとポワレと付け合せのキノコソテー、ローストビーフに、チーズなんかがところ狭しと並んでるのは壮観や。

 デザートとソルべは冷蔵庫に入ってる言うてた。

 とりあえず、オレも此処しばらくまともに飯を食ってないのもあり、デザートのイチゴを混ぜたティラミスまでしかり食べた。

 スープとパンが少ししか残らない辺り、食欲のすさまじさが多少でも解ってや。

 「さて、教えてや、真相。」

 「リーゼ=バルシュミ-デ嬢の殺害の経緯と、レオニール=ブランシェの殺害の経緯辺り?」

 「ついでに、今日死んだトシフミ=マナセの死亡動機もだ。」

 「はいはい。」

 粉砕コーヒーと保温ポッドを置いて、何種類かのクッキーも並べて。

 どこか胡散臭い、微笑でスヴェンは語りだす。



解答編は、もう少々お待ちください。

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