ブリブリブリブリブリ
ラードは「ヒッヒッヒッ」と、品のない笑い声を上げ、
「素直に自分から実行するがいい。その方が楽だぞ」
「うぐっ! でっ、できるかっ。それに、今すぐになんて、簡単に出るかっ!」
「そうかい。じゃあ、仕方がないな」
ラードは顔を歪ませてニヤリとし、小声で何やらブツブツとつぶやきながら(魔法の呪文であろう)、錫杖でチャーリーの額をコツンと突いた。すると……
「ひっ、ひいっ、やめてくれ! 助けてくれ!!」
チャーリーの体は、己の意思に関係なく動き出した。
ラードは玉座のような椅子に座り直し、腹を抱えてゲラゲラ笑っている。
これから何が起こるのであろう……
それはひとまずおき、この一件の顛末・結論を、あらかじめ示しておこう。最終的には、ラードはチャーリーとバーンに呪いの魔法をかけるのである。その呪いとは、二人の間の直線距離が30メートルを超えると、二人はそれぞれ猛烈な痛みに襲われるというもの。ゆえに、バーンとチャーリーは憎しみ合っていても離れることはできない、イヤでもパーティーを組まざるを得ないという、因果な関係となってしまうのだ。
では、なぜこのようなネタバレ話をするのか。それは、結論に至までの過程が余りにも下品かつ下劣であり、通常の神経では読むに耐えないと思われるからである。神経に自身のない方々は、今回の話で以下の部分は読み飛ばしていただければ幸いである。
「ひぃ、ひぃっ! イヤだ、俺は、そんなこと、しないぞ!」
チャーリーは悲鳴を上げた。体に力を入れ、何とかその場に踏みとどまろうとしているが、体はまったく言うことをきかない。魔法には素人のチャーリーが、魔法の力に、それも、一流の魔法使いであるラードの魔力に抵抗することは不可能。チャーリーは、一歩、また一歩と、仰向けに倒れているバーンに近づいていく。そして、バーンのすぐ傍らに立つと、おもむろにズボンを下ろし始めた。
「やっ、やめてくれ! おれは、おれは!!」
「ハッハッハッ、いよいよクライマックスだな! しっかり出すんだぞ!」
ラードは楽しげに大笑いしている。チャーリーの目からはポロポロと涙があふれ、「頼むからやめてくれ」と、もはや泣きながら哀願口調。一方、バーンは魔法で動きを完全に封じられており、何もできず、ただ仰向けに横たわるだけ。
チャーリーは、自分の意思とは関係なく(むしろ、ラードの意思により)ズボンを下ろし、下着を下ろし……
「うっ、うわあぁぁぁ!!!」
チャーリーは絶望的な声を上げた。そして、天井を向いたバーンの顔の上にまたがり、その際、自らの肛門をバーンの口に押しつけ……
……ブリブリブリブリブリ…… ……ブリブリブリブリブリ……
そのまま、一気に排泄するのだった。




