変態仲間
「はっはっはっ、面白いぞ!」
大広間にラードの笑い声が響いた。
「そうだ、いいこと考えたぞ。今度は攻守交代だ」
ラードは手をポンと打ち、立ち上がった。そして、屈辱感に打ちのめされたチャーリーに近づき、もう一度、錫杖でチャーリーの額をコツンと突く。すると、今度はチャーリーが麻痺の魔法にかかり、その場で固まってしまった。
「さあ、若いの、今度はおまえの番だ。しかし、それにしても、くさいな。まあ、その分、このコソドロにお返ししてやればいいか」
ラードはバーンの額を錫杖で突いた。すると、バーンは麻痺から回復し、チャーリーを突き飛ばして体を起こした。ただし、自由に動けるわけではない。麻痺とは別の魔法により、バーンの身体の動静は、ラードによって完全に支配されているのだ。
これから何が起こるのかは、もはや説明するまでもないだろう。先刻チャーリーが行ったのと同じような破廉恥極まりないことを、今度はバーンがチャーリーに対して行うのである。
「うっ、やめろ、やめろぉ! こんなことして、どうなるか分かってるのか!!」
バーンは抵抗しようとするが、まったくなすすべがない。先刻のチャーリーと同様に、ズボンを下ろし、下着を下ろし……
その後、小一時間、バーンとチャーリーの裏ビデオ顔負けのアブノーマルな変態的XXX行為が続くのだが、詳細な描写は、これまでとしよう。
その間、ラードは腹を抱えて笑い転げ、魔法により行動の自由を奪われたサイラス、マリーナ、エディ、ジギスムントは尋常ならざるその一部始終を目撃させられ、玉座の前に縛られ転がされている人質の令嬢は、顔を背けて目を閉じていた。
そしてとうとう、バーンとチャーリーが精神的な意味も含め、息も絶え絶えにその場に倒れ込むと、ラードは、「ヒッヒッヒッ」と薄笑いを浮かべ、
「ほお~、なかなか頑張ったじゃないか。余りにも馬鹿馬鹿しいが、その分、理屈抜きで笑えたぞ。しかし、この私を侮辱した償いは、この程度では消えない」
そして、「う~ん」と腕を組み、少し考えた後、
「では、最後の仕上げとしよう。おまえたちは、もはや、誰がなんと言おうと、切っても切れない変態仲間だ。その絆を、より強固なものにしようではないか!」
ラードは錫杖を高く差し上げ、何やら言葉にならない叫び声を上げた。その結果が、前回も紹介したように、バーンとチャーリーの間の直線距離が30メートルを超えると、二人は猛烈な痛みに襲われるという呪いの魔法である。ちなみに、30メートルとしたのは、余りに遠いと呪いの意味がなく、近すぎると日常生活にも支障を来すので、そこは温情という、ラードの解説であった。
以上が、チャーリーがバーンのパーティーに加わることになった経緯、そして、バーンとチャーリーがパーティーを解消できない理由である。




