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6-2 新居先

投稿遅れています。まだまだ本調子ではないので今後も暫くは体調を見ながらの投稿となります。宜しくお願い致します。

「・・ケイト 貴女は優秀だけど少し人を見かけで判断する悪い癖があるわね、、今日は別件で訪問したけれど優秀な魔道具作成してくれた彼と同行したのよ。至急主任検査官のリチャードを呼んでくれるかな?」


その言葉に彼女は慌てて奥へと走り出す。


「・・まったく 御免ね、不快な思いをさせて、、」


手の平を返すような受付嬢の対応に彼も目をぱちくりと事の次第を見る事となった。



「これは地方支部長様 お久ぶりで御座います、また本日はどの様なご用向きで?」

「私はギルマスとの面談なのだけど、この二人は魔道具の改良と新作を持参してきています、お手数だけど相談に乗ってもらえるかしら?」

「承知しました、ではお二人はこちらへどうぞ、、」


彼女と別れて二人は応接間へと案内されて、まずは隣に座っていたバルベラが彼に作品を見せて改良点を話し出す、二人による議論が次々に展開していく様はタローにとっては新鮮な気持ちで二人のやり取りに聞き入っていた。


「・・ではこれで改良点の大まかな変更点が承諾されましたので、製品にして出荷していきます。他に何か疑問点等は御座いますか?」


互いに納得して話が終わり、次にタローの番となった。


「・・さてブライト様はどの様な品をご持参されたのでしょうか?」

「ふふ、、彼の品は流石のリチャードさんも驚くわよ、、」

「ほう それはそれは、、」


彼の目がキラリと光り出していた。


「・・これは何の品なのでしょうか、、?」

「あはは、、やはり戸惑っているわ、、、」


バルベラは可笑しそうに微笑んでいた。


「はい、、これは方向を確認できる魔道具です、この使い道は、、、、」


昨夜に続き丁寧に商品について説明を行い始める、リチャードはその説明を興味深く聞き入る。


「な 成る程、、森の中や初めての土地も迷うことが無く進めるという魔道具ですか、、、この商品の基本構造を教えて頂けますか?」


この世界では磁石の有効活用がまだ出来ていなく、説明の為に構造原理を聞き入るのであった。


「・・うーむ、、構造自体は極めてシンプルなのですね、しかし磁石と言う石にその様な使い道があったとは考えも及びませんでした、、、」


磁石はその小型品は確かに昔から存在していたが、砂鉄を集めて剣等の材料になる程度しか認識されてはいなかったらしい。


「・・面白い、、これはブライト様が製造されますか?それともこれを特許として我がギルドに売られますか?」

「私は他にも作りたい品があります、可能ならば特許としてギルドに引き取って頂ければと、、」

「・・有難うございます ならば金額として、、特許料に金貨300枚で如何でしょうか?」


 はい?!金貨300枚?日本円にして約3千万円?!


「・・ご不満でしょうか?ならば金貨350枚、正直これが今現在での商品価値の限界になります」


 はいはい!け 結構です、それでお願いいたします!


当初余りの高額提示に固まっていたが、それを彼は不足と捉えたようであった。


「有難う御座います 商談成立で宜しいでしょうか?」


互いに握手と契約書にサインして商談は成立した。


「それとマリー様から、我等のギルドに会員希望との事。最初はEランクから始まりますが、まだお若いブライト様なら直ぐに当ギルドの若手有望者として認識されると思います。尚年間会費は下位ランクは金貨1枚ですが本日の売り上げから引いて宜しいでしょうか?」


テキパキとこの人は手配を終わらせていく、恐らくこのギルドでそれなりのやり手の人だと彼は認識を新たにしていく。


「・・それと入会金も御座いますが、マリー様よりお聞きしますと、何やら昨日当方の者が不手際があったと聞き及んでいます。そのお詫びも兼ねて入会費は当ギルド持ちとさせて頂きたいのですが、、」


 あっ はい、、有難く受け入れさせて頂きます、、、


ならば暫くお待ちください、、そう言って座を離れるリチャードであった。


「はは、、凄いね 初商いで金貨350枚、、私の半年分の売り上げに匹敵するわ、、」


 ・・あんた そんなに稼いでいるのか?


「あら 私はこれでももう直ぐBランクに上がる寸前だけど、そこそこには稼ぐよ、、」


この世界 やり方次第では安定した収入も夢では無い様だ、、、


「そうだ あんたなら、、ねぇ住まい等の落ち着き先は決まっているの、私は隣の町に工房を構えているのだけど良ければ手伝ってくれない?共同で商品開発等も出来そうじゃないの?」


突然の提案に戸惑う彼だが、大きな都市より近隣の町の方が、暮らしや人の目は楽そうではある。

それに家を構えたり道具も揃えるのは面倒でもある、無論道具はあくまで見せかけ用だ。彼には基本道具類は必要はないのだから。


 ・・この提案 乗るか?


暫し一考の末 彼は彼女と握手を交わす、提案成立となる。


「・・お待たせしました、此方が会員票のプレートとギルドカードで御座います、今回の成立しました金額金貨349枚をこのカードに振り込んであります、後で1階の機器でご確認ください。今後とも末永いお付き合いを希望いたします、、」


此方の用向きは完了した、マリー姐さんは今夜も泊って行くそうだ、隣町の馬車は午後からもあるそうで

まずは早めに昼食をして腹ごしらえとなった。


「ええ?まだ19歳なんだ、、冒険者もしていたんだろう?才能に溢れているじゃない、、、そうそう、ご飯を食べたら古着屋に行こうか?魔道具屋に決まった服はないけど、その如何にも冒険者風な服は似合わないし、、、」


 ごもっともです、、イメージ変更も必要になるし、軽作業のしやすい服は必要ですな。


食事を素早く終えて古着屋へと二人は入っていく、彼は普段着を彼女は、、子供服を見ている?お子さんの為かな?


手短にサイズの合った動きやすい服を何枚か選びギルドカードにて決算して馬車乗り場へと急ぐ。


「・・あはは 間に合ったね、、今から数時間馬車に揺れる旅になるよ」

「ふう 乗れて良かったですね、、そうそう先ほど子供の服を購入されていましたが、、お子さんが何人か?」

「ああ、、女の子と男の子の二人がいるんだ、住んでいる町ではあまりいい服が無くてね、、この都市に出かける時は買って帰るんだ、、」


嬉しそうに語り始める、タローのこれまでの暮らしも簡単に自己紹介代わりに話し始める。正体不明?の男は警戒されるからね。


お尻の痛さと戦いながら夕方前には目的の町へと辿り着いた。


「さてさて 後10分くらいで家に辿り着くから、、、」


初めての町は何となく心が浮かれ出す、あちこちと目線が動いての確認作業となった。


「ただいまーー いま帰ったよ!」


町の中心から少し離れた場所に彼女の工房があった、2階建ての建物で1階が工房関係で彼女等は2階に住んでいる様だ。


「「お帰り お母さん!」」


二人の可愛い子供達が母親に飛びついて帰りを喜んでいた。


「・・師匠 お帰りなさい、、」


子供たちの後ろから若い女性がにこやかに言葉をかけて来る。


「ああ ローズはまだ居てくれたのかい、子供たちの面倒をいつも申し訳ないね、、そうだ今日から1階の部屋にこの人、、ブライトさんが住み込むよ。これから仲良くね、因みに本日ギルドに登録したばかりだが、初日から金貨350枚の仕事をまとめたやり手だよ」


 ・・金貨350枚? ローズさんは目を見開いて驚いていた。


「詳しい話は明日にしよう、ローズは遅くなったから気を付けて帰るんだよ、、」


それではと彼女は皆に挨拶をして帰っていく。


「あの子は小さい内からこの商売に興味があってね、、成人してから私の下で魔道具の製作の手伝いをしてくれていたんだ、、この半年前に彼女もギルド会員になったばかりのピカピカの16歳だ、手をつけては駄目だよ、彼女の両親に私が叱られるからね ははは、、、」


 無論です 可愛いがまだ幼い感じのする女性でもあった。


「・・かぁちゃん 腹が減った、その若い人は母ちゃんのいい人? ぎゃーー!」

「お前は、、まだ5歳なのにどこでそんな言葉を覚えてきたの!」


彼女の鉄拳が坊主の頭に命中し彼は痛くて泣き出す、、


「もう ビルってば、、こんな時は隠れて二人で応援すると言う様に教わったでしょう?」


 ・・ナーシャ あんたも7才なのに誰に教わったの、、後で話し合いましょう、、



「・・済まないが この部屋を、、まだ片付けてないが、申し訳ない、、」


 いえいえ 片付けるの得意だし、小さいながらベットもある。綺麗にかたづければそこそこ広い部屋でもある。男一人 充分です、、


彼女が夕食の準備をしている間に彼は目に付いた物をどんどん空間魔法を利用して放り込んでいく、最後に掃き清めて室内はそれなりに広い空間が発生していた。


「・・食事の準備が、、、何だい どうなったの、、この部屋物凄く綺麗になって、、」


バルベラさんは開いた口が塞がらないと言う状態らしい。


「あっ ああ、、食事が出来たから上に来て、、」


久しぶりに家庭的な雰囲気での食事会となった、手短に作ったと彼女は少し恥ずかしがったが いやいや俺にとっては素敵な家庭の味です、、、。




翌日工房に来たローズさんと改めて挨拶をして自己紹介で自分の事を話すタローであった。


「そうなんですか、元々は冒険者上がりでこの道を、、何か圧倒されてしまいます」

「何故ですか?」

「だって冒険者をしながら魔道具造り迄、、私なんか今だギルドに持って行く作品など無く師匠の手伝いで生活しています。私と3歳違いの貴方が初商いで金貨350枚の仕事を受注しているなんて、、羨まやしくて、、、」


 申し訳ない、正確に言えば私のスキルと前世の記憶が役に立っているだけでして、、、


落ち込む彼女にどうやって言葉をかければいいのか、、詳しく話せない事に少し焦る彼であった。



「あらあら もう二人共仲良くお話中かな?そろそろ仕事を始めますね、ローズは昨日までの仕事の成果を教えてくれるかな?ブライトはまずこの工房の仕事の流れを覚えて頂戴、慣れてきたら自分の仕事を合間にしてもらっても構わないわ」


この様な工房での仕事は彼としても初めての体験であった、新鮮な気持ちで二人が仕事をする手順を楽しげに見つめる彼の姿があった。


投稿遅れています。まだまだ本調子ではないので今後も暫くは体調を見ながらの投稿となります。宜しくお願い致します。

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