6-1 魔道具ギルド
今だ体は本調子ではなく今後も暫し投稿が不定期になりますが、容赦の程をお願いいたします。
「・・でな ギルマスと二人で話し合ったんだが、名前を変えてみないか?無論所詮は短期の誤魔化しだが、少しは時間が稼げる。出来ればこの国から離れて他国へと移動できる迄の時間稼ぎと思ってくれ」
「・・宜しいのですか?お二人に迷惑が今後、、、」
「ははは、、何人もの人の命がお前さんによって助けられたんだ、後の事は心配するな。バレたら儂等二人が責任を取ればいい事だ、遠慮するな」
「はは、、カスター君の言う通りです、後の事は心配無用です。実はプレート関係は秘密裏にもう作ってあるんですよ」
そう言ってギルマスは登録を終えたプレートを差し出して彼の前に差し出してきた。
「済まんが名前と階級はこちらで適当に変えてある、、」
・・ふむ 通称名は ブライトか、、良い響きだな。 Dランク対応だな、、
「ランクは済まんがお前の年代に一番多いランクにしてある、それと今後また薬草採取を行う時には少しは怪しまれないだろう?」
確かに、、Cランクの薬草採取などは通常ありえないからな、、
「・・そこまで気を回してもらい申し訳ありません、、でも偽造となると後日お二人に問題も、、」
「なんの お前さんのお蔭で遠征隊やこの町の住民の被害も微々たるもので済んでいるのだ、これくらいの事ではまだまだお礼が足りないと思う、、、」
「そうですね、、気が進まねば例えば関所の通過等に利用してもらい、他のギルドの登録を今後は考えてみれば?」
あっ、、其の件は私も検討していました、暫くは薬草採取から離れて錬金術ギルド等を覗いてみようかと思っていました。
「ほう?錬金術にも覚えがあるのですか、、多才ですね、、」
「ほら ギルマス、闇夜でも明るく移動できる、、ヘッドライト?」
「・・ああ そんな報告もありましたね、、それは正解かも、他のギルドには極力関わらないが暗黙のルールですからね、、」
「・・お二人の支援に本当に感謝いたします」
「「なんの 此方こそ町の住民や仲間達を助けてもらい、こんな形でしか協力できずに、、」」
「おっと そうそう、、これは手土産と言っては何だが、今回のワイバーン遠征時とこの町でのワイバーン退治のお前の受け取り分 金貨50枚を用意してある。少なくて悪いが旅路の旅費として活用して欲しい、、」
有難くその金を受け取ると、その後彼は二人に別れを告げてギルドの裏口からこっそりと出て行くのであった。
・・ふう約半年住んだこの町とも今日でおさらばだな、、、
彼はギルドを出て町の裏通りへと歩を進め、街道に出ると次の町か村まで歩き出したのだ。
「おい 兄ちゃん、この馬車に乗って行かないか?次の村までだがな、、」
業者のお爺さんが声をかけて来た、話し相手ともしかしての盗賊対策も兼ねているらしい。
「有難うございます、俺は、、ブライトと言います、では遠慮なく、、」
お礼を言って彼の横に座り込む、一頭たての馬車であるが、ほぼ空荷状態で町で品物を売りさばき、儲けた金で家庭で必要な品を買い帰宅途中だった。
「・・そうかい 別の街でまた仕事を見つけるのか?若い内は自由が一番だな、、」
なんだかんだと暇な時間を利用して隣国の情報も集める彼であった。
そんなこんなで彼が無事に国境を超えたのは約1週間後の事であった。
その頃にはギルドの上層部へ今回の顛末を書いた報告書が届いて、それを見た本部のお偉方は大騒ぎになりギルマスへと確認の書類が届けられていたのだが、肝心の彼は行方不明であると分かり、またまた大騒ぎが発生した。
必ず彼の身柄を確保せよとの命令が全冒険者ギルドに届けられたが、依然として彼の足取りは不明のまま時が過ぎ去っていた。
「・・今日は 少し宜しいですか?」
ここは隣国のマライ国で魔道具の生産で有名な国でもあった、そんな国にひょっこり彼は顔を出したのであった。
「・・はい? どんな御用ですか?」
美人な受付嬢ではあったが、彼の顔を見て少し困惑する様な態度で接して来た。
その原因の一つが若さと如何にも冒険者風ないで立ちがこのギルドに相応しくなかったからでもある。
「・・はい えーと このギルドに登録をしたいと思いまして、、」
「・・ギルドに登録ですか?」
もしかしてここを冒険者ギルドと間違えているのでは?
彼女は露骨に態度に出してここは魔道具ギルドですがと 念を押してみた。
「はい、、承知しています あっ 服装は少し遠くから旅して来たのでこんな服装で申し訳ない、、」
・・ああ 旅姿なら仕方ないのかと受付嬢も半分納得したようだ。
「・・失礼ですが、誰かの紹介状などはお持ちですか?」
えーと 一見さんはお断りなのかな、、?
「・・はい 紹介状等は持っていないのですが、、、」
「・・申し訳ありませんが紹介状ももっていない方は登録は出来ません」
あちゃ、、これは困ったな、せめて作品を見てもらえば、、
「あのー 何方か私の作成した魔道具を見て判断して頂けないですか?其れなりに自信が、、」
「申し訳ありませんが規則です、お引き取り下さい、、、」
頑なに受付嬢から拒否されて大いに凹む彼であった。
「・・其処を何とか 何方か商品理解のある人に繋いでもらえれば、この作品をきっと気に入ってもらえると・・」
何回かの押し問答の果てに彼は警備員から摘まみだされる事となった。
参ったな、、紹介状が必要だとは、、どうするか?
至急に何処かのギルドに入り身分を確定しなければ、この都市での住む事は不可能になる。冒険者ギルドには顔を出せない、恐らくは今頃はギルドの上層部に今回のワイパーン顛末の報告が行って彼の逃走先を懸命に探し始めている頃だと自覚していたのだ。
今更 冒険者ギルドには顔見世は出来ないよな?どうしよう、、
まだ暫くはこの都市に滞在は出来るので、取りあえず宿を決めておこう、、
情報収集は明日から本格的に行う事にして、近くの宿屋へと向かう彼であった。
夕食を取りながら他の客層を見てみると、ここは魔道具ギルドが近いからか何となくそんな関係の人達が多い様に感じられる。
うーん 誰かと知り合いになって紹介してもらうか、それとも薬師ギルドにて暫く身を隠すか、、
何方にすべきか悩んでいた時に突然店が混んで来たのか、テーブルに一人の彼の元に女性二人組に相席をお願いされて、当然快く同席を許可する事になる。
「御免なさいね 今日は宿が繁盛の様子なのね、、」
「いつもはこんなに混んでいないのにね、、、」
40台と30台の女性二人はどうやら宿の常連さんの様で、少し此方の情報を仕入れてみることにした。
「お姐さんたちはこの近くの魔道具ギルドの関係者なのですか?」
「ははは、、当たりよ、今回商品の改良品が出来たので市販できるかの確認と登録に来たの、、」
「まぁ 私は別件の用があっての同行だがね、、」
おっ・・やはりか、少しお聞きして見るか。
「・・そう言うお兄さんは冒険者?なのかな、、ギルドのある場所とは離れた宿屋だけど?」
「あっ はい、、実は魔道具ギルドに登録しようとしたのですが、追い払われてしまい、、、」
「・・少し詳しく説明してご覧、、」
そこでギルドで会った事をこの二人に話し出すと、聞いていた二人が眉に皺を寄せて、、
「「・・確かに紹介状は必要の項目はあるけど、有名無実状態だわね、、俗にいう断わり文句と思ってもらえれば、、要は本人が作成したもので有効と判断されれば色々と便宜を図ってもらえるのがこのギルドのモットーなのだが、、お兄さん少し足元を見られたかな?本来受付嬢辺りが勝手に判断してはいけない事なんだけど、、、」
「マリー姐さんの言う通りよ、、旅の服のままが問題だったかもよ、、」
それに関しては申し訳なく、、ただでさえ年若く見られて汚れた服での訪問は不味かったかな、、
「元々冒険者上がりかな?あそこはそんなに服には頓着が無いからね はは、、」
「・・ねぇ 登録したいと言う事は何かしらの商品が出来たのよね?良ければ此方のマリー姐さんに見せてごらんなさい、私も彼女には随分お世話になっているのよ、、」
「・・ああ 可能ならその魔道具を見せられるかな?大丈夫 アイデアを盗んだりはしないよ。物になるかアドバイスくらいは出来ると思うよ、、」
それは有難い、、この世界でも問題ないと思うけど現地の人の目線も必要だからな、、
「・・ええと 小さなものなんですが、、」
ならばと彼は魔法袋からある物を取り出してみた。
「・・魔法袋持ちかい?失礼だけど駆け出しの冒険者が持てるものではないね、、、どれ 見せてごらん、、、これは何だい?」
「・・冒険者時代に作成した物なんです、磁石と言って方向を正確に教えてくれる魔道具です。ほら冒険者は奥地に入り込んで道に迷う時や行動が夜間になる事があるじゃないですか、、そんな時に便利なものと思いまして考えました、常にこの赤い矢印が北を挿しますので、、、、」
彼は出来るだけ詳しく分かるように彼女等に説明を始める。
「驚いたわねぇ、、これはどんな原理で、おっとここでは余計な詮索だったわね、、私達の専門外だけど確かに冒険者や旅の商人が一つ持つのも安全の為に有効かな、、、」
「・・マリー姐さん これ売れそうな気がするわ、、」
「バルベラ、、あんたのお金の嗅覚に刺さったのかな?ならばいけそうだね、、」
二人は方向磁石を熱心に眺めて色々と試しているみたいだ。
「・・ふむ 面白い、、明日私達ともう一度ギルドへ行くよ、、」
思いもかけぬ援軍が現われて、明日の朝彼女等と共にもう一度魔道具ギルドへと向かう事になった。
「「おはよう ケイト、、」」
「あっ マリー地方支部長それにバルベラ様 おはよう、、、、」
そこで受付嬢の言葉が止まってしまう、彼女等の後にタローの姿を見かけて困惑している様であった。
「・・ケイト 貴女は優秀だけど少し見かけで判断する悪い癖があるわね、、今日は別件で訪問したけれど優秀な魔道具作成してくれた彼と同行したのよ。至急主任検査官のリチャードを呼んでくれるかな?」
その言葉に彼女は慌てて奥へと走り出す。
「・・まったく 御免ね、不快な思いをさせて、、」
手の平を返すような受付嬢の対応に彼もぱちくりと事の次第を見る事となった。
今だ体は本調子ではなく今後も暫し投稿が不定期になりますが、容赦の程をお願いいたします。




