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5-3 ワイバーン騒動2

遅くなりまして申し訳ありません。

「・・そしてこれはホルスターと言ってその銃を収めるものなのですが、、これをスカートの中に入れて太腿に固定すれば相手からは見えませんし、直ぐに取り出せるのではと、、、」


彼女用の固定用のホルスターを作製していたので手渡すと、、、

暫くそれを見つめていたが突然彼女は自分のスカートの端をこの場で捲り始める。


 へっ?!何をしているのシェリーさん?


タローの戸惑いを無視して彼女は片足の太腿が見えるまでスカートの裾を捲り上げていた。


「・・えーと このベルトを太腿に?、、うーん タローさん 上手く縛れないわ、お願いします」


 えっ あのー、、私がしても、、


「はい、他の誰も見てないし、タローさんなら大丈夫です」


素直ににっこりと微笑まれると少し俺は逆に人畜無害な男と認定されているのではと凹んでしまうが、、、


 で では、、、、


彼女のスラリとした長く魅力的な白い脚にフラフラ?と近寄っていくタローであった。


目の前に彼女の魅力的な太腿が見えている、もう少し中央部を捲るととんでもないものが見えそうで、思わずたじろいてしまうが、少し震える手で彼女の柔らかな肌を触れながらガンホルダーのベルトを巻いていく。


 あん ♡


突然の彼女の甘い小さな声に彼の頭はパニック状態寸前になるが、ここは我慢とベルト巻きに額に汗をかきながら集中していく。


「ど どうですか?きつくないですか、、、」


声が少し上ずりながらもようやく目的の作業をやり遂げて?ほっとして尋ねてみる。


「・・はい ズレは無いようですね、、でも少し出し入れに不自由かな?」


 そ そこはあくまで非常用と割り切って頂ければ、、、、


「そうですね、、はい 大丈夫です」


再び魅力的な片脚を見せながらレーザー銃を何度か抜き差しして満足そうに微笑む彼女であった。


「・・これで私も冒険者になった気分です」


 いえいえ 危険な冒険者家業はお勧めできませんので、、、


一通りの使用法は理解してもらった様だ、彼女の頭の出来は彼とは違う様だ。

少し遅くなったので彼女の家まで送り届けて帰って来たが、レーザー銃を貸し出した事で彼女がいざ鎌倉の時に無謀なことをしないかそれが気掛かりでもあった。非常時には俺が傍についていようと心に決めるタローがいた。



その後数日が経って彼はギルマスに面談を求めてギルドへと向かい、ギルマス室へと入り込む。


「・・最悪な状態になりました、探索隊のメンバーが帰って来て報告を受けたが、予測通りワイバーンの異常発生が確認できたとの事です、、」

「・・・やはりですか」

「はい、領主や各組織に連絡を入れて至急に応援の依頼を手配した所でした」

「・・・この町が再度襲われる可能性が高いのですか?」

「生息地の周辺はワイバーンに捕獲されたか危険を感じて魔物達が逃げ出したのか、餌となる対象はかなり少ないとの事でしたから、、」

「餌を求めての大きな行動に出る可能性が高いと?」


ギルマスは苦悩に満ちた顔で頷く、今後の考えられる方針は二つあるという。


「一つは防御の強化を図りこの町を戦場になるのを覚悟で立て籠り迎え撃つ事。もう一つは此方から先手を打ってワイバーンの巣に夜討ちを掛けて彼等の数を減らす事です、、」


ワイバーンは夜目があまり得意ではない、巣の位置が確認できているのなら有効な手段になる。


「・・で ギルマスとしては何方の方針を?」

「この町を戦場にして前の二の舞にはしたくないですね、、支援の数にもよりますが夜討ちが一番ではないかと思っています」

「・・参加人数の総数はどの程度を考えていらっしゃいます?」

「最低でもDランク以上が50名以上は必要です、、」


確かに町の備えにある程度の人数はこの町に残さねばならない、ギルマス命令で冒険者達の町からの退去は禁じるとの徹底した方針を行った様だ。


「・・まぁ それでも闇に紛れてこの町から脱走する者も居ると思います、、現在遠征中の者や怪我で休暇中の者もいますので、この町からは最大30名程度の者が夜討ちメンバーと考えています」


50名の予定に足りない分は応援待ちになるのか、、、この何日かが勝負だな、夜討ちをするなら早ければ早いほどいい。いつ何時ワイバーン達が動き出し町へ向かい始めるか予測が出来ないからだ。冒険者達が持ち帰った情報は移動時間の関係上三日前の情報になるからだ。


「早く動けばそれだけ此方が有利にはなるが、そうは言っても予定より少ない人数で襲撃となるとそれなりの被害が考えられます、、、」


痛し痒し と言う状況か、、、応援部隊の早期到着を祈るしかない状態になった。


「タローさん 確認ですが、遠征メンバーに入ってくれますね?」


かなり疲れた顔のギルマスがそう訊ねた。冒険者の報告を待つ間も彼は色々と前もって指示に追われていた様だ。


「・・正直言えば、私はこの町に残ってシェリーさん達の傍に付いていたかったのですが、、そうもいかない状況のようですね」

「助かります、、一人でも腕利きのメンバーを集めて向かいたいので、、」 ・・・


ギルマスとの話し合いが終わり下のロビーに降りて行くと、冒険者達が集まりかなり異様な雰囲気に包まれていた。皆が殺気だってあちこちで冒険者達が何やら話し合っている様だ。そんなギルドを離れてシェリーさんの待つ店へと歩き出す。



「・・ただいま帰りました、、、」


店に入って驚いた、冒険者達が何人も集まり薬草や薬を求めて列をなしていたのだ。


「・・あっ!タローさん済みませんが少し手伝ってください、、、」


ギルマスからの情報を聞いた冒険者達が大量に品を求めて押し寄せてきた様だ。


「は はい、、、」


彼は慌てて接客対応へとカウンター内へと入り込む。

その日は大幅に時間を延長して顧客対応へと懸命に動き始めた、そして店を閉めたのは顧客対応が終わったからではない。商品が売れて欠品の品が増えてしまい、これ以上は対応できなくなり店を閉める事になったのだ。


「「・・疲れた~、、、」」


二人はあまりの忙しさに疲れ果てて店内のソファーに深く沈み込んだ。


「・・冒険者達から聞いたのですが、またワイバーンの襲撃の可能性があるの?」


彼女は彼の顔を凝視しながら不安そうに尋ねる。


「・・はい その事でお話ししようと帰ってきたら、この騒ぎで、、」

「・・・そうね、実は私の母は10年ほど前に同じようにこの町がワイバーンに襲われた時に、襲って来たワイバーンから私を守ろうとして、、、」

「はい、、その件はギルマスから聞かされました、、」

「・・まさかあの悪夢がまた起きようとは、、、」


彼女は虚ろな目で空を見つめ、何やら考え込みだした。


「・・・今日は疲れたでしょう?家まで送りますのでまずは今夜は休まれたら?」

「・・いえ 皆さんと約束しました、明日迄には少しでも各種薬品類を製造したいと思います。皆さんの為です、徹夜してでも不足品を作るつもりなの、タローさんこそ明日も大変なんでしょう?先に休んでください」

「・・お手伝いします、、実は今迄黙っていましたが、、私はポーション関係ならば作る事が可能なのです、、、」

「・・はい? ポーションを作る事が出来るの?!」


驚く彼女に微笑みながら彼は2種類のポーションを彼女の前に差し出す。


「これは、、初級・中級ポーション?、、少し見せて下さい、、、」


彼女は容器を手に取り真剣な目で見つめていた。


「・・驚きました、、かなり性能が良いポーションです、、噂に聞くエルフのポーション類に匹敵するほどの優秀さです、、本当にこれをタローさんが?」


実は剣の修行時代に師匠から薬品作りの基礎を教わり、ポーション関係ならば自分で製造していた事を説明すると大層驚く彼女であった。


「・・その師匠はどんな方なのですか?これ程の技術を、、いえ 御免なさい、余計な詮索を、、」


この世界師弟関係はかなり重要な製造技術のひとつを占める、優秀な師匠に教わるにはそれなりの対価も必要であり、それを覚える事は他の薬師との差別化にも繋がり店の売り上げに直接響く事にもなるからだ。


「それとですね、、こんな物も作れるのですが、、、、」


彼は迷った挙句ある物を提示してみた。


「・・これは何ですか?」

「ポーションの錠剤です、、、、、」


これ自体は彼の発想であった、瓶類に収まっているポーションはどうしても荷物になったりその瓶が割れて破損する可能性がある。少しでもそんな事を少なく出来ないかと彼は考えて、元の世界の錠剤を思いつきこの最近スキルを活用して製造してみる事に成功したのだ。


「・・これなら口の中で溶かしながら徐々に効果が効いてきますので、歩きながらの服用で疲れ知らずにも利用できますから、、、」


大怪我等の緊急利用には薬効の早い液体が便利だが、持ち運び等には軽い錠剤の方が有利である。


「・・・舐めてみても良いですか?」


彼に断わりを入れて彼女は舌の先で錠剤を転がし始める。


「・・・あっ ほのかに甘い、、、それに確かに少しづつ体力の回復が、、、」


販売に追われていた彼女の疲れがその錠剤により回復を始めている事が確認された。

ポーション液をそのまま濃縮して粉状にしてはかなり苦くて舐められる品ではなかった。薬効は液体の半分程度にして微量の砂糖や果実のエキスも加えながら完成したのがこの錠剤となる。つまりのど飴類がこの品の原型のヒントになっていた。


「・・す 凄いです、ポーションの錠剤など誰も考えつかなかったのに、、、」


恐らくは過去に何人かの薬師が挑戦はしたのではないかと思われるが、あまりの苦さに中座したのではないかと考えていた。


「・・これを舐めながらなら徹夜も苦ではない、、、」


 シェリーさん、、社畜に近付きますからそれはお勧めできませんが、、


その時に彼女のお腹から何やら可愛い声が聞こえて来た、、


「きゃー 御免なさい、、考えれば今日はまともに食事を、、、」


忙しく食事もせずに顧客対応に追われていた様だ。


「、、先に食事にしましょうか?」

「はい、、でもその前にタローさんの薬草関係の手持ちを聞いても良いですか?」


彼女は仕事の段取りを計算し始めている様だ。


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