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ゲイシャ・ガールに関するレポート(米軍内機密レポート)

An unclear opportunity is the pattern which destroyed B29 that it participated in Tokyo bombing on March 10 completely as to its true character.

Because all the survivors are nothing, as for the details, it isn't understood.



正体不明の機は3月10日の東京爆撃に参加したB29を全滅させた模様。

生存者が皆無なので詳細は分からず。

馬鹿げた報告書が米空軍の上層部に届けられたが、カーチス・E・ルメイ少将は鼻で笑ってたたき付ける他無かった。

カーチス・E・ルメイ少将は合衆国空軍の日本爆撃の責任者である。

(戦後、勲一等旭日章を授与された。)

「こんな馬鹿げた報告で納得出来ると思うか?」吐き捨てるように彼はいった。

「東京まで100キロラインで全滅?バミューダトライアングルでも出来たのかね?!」

「閣下、部隊が全滅したのは事実です。」

部下が諫めながら言った。

「JAPは新兵器を開発したのかも知れませんぞ?」

ルメイは軍上層部が密かに開発している新型爆弾を連想した。

「まさか!!?」

マンハッタン計画は最高機密である。

ルメイ自身も詳しく知っている訳ではない。

だがうわさとして聞いていた。

彼の前に立っている部下はそんなものは知らないはずだ。

「・・・原油も資源も禁輸されている今の奴らにそんな余力があるものか。」

ルメイは言う。

「とにかく、はやく原因究明しろ。軍の内部でそんな訳の分からぬ話で浮き足だっては、敵につけ込まれるぞ。」

「は。」部下は敬礼して部屋を出て行った。

「失礼します。サー。」入れ替わりに将校が入ってきた。

「何かね?」

「生き残りが居ました!病院船に収監されてた模様です。」

「そうか。詳しく聞き取りたまえ。」

ルメイは窓の外を見た。

しばらく、一人で思索している。

「ルメイ閣下。」

金髪で上品な感じの女性が入ってきた。

「なんだ。君かね。」

「おかしいと思いませんか?」

「何がだね?」

「日本の大本営の動きです。」

「君も気がついていたかね。」

「当然ですわ・・・・。全て撃墜したのなら、これまでの大本営の行動パターンから推察すれば、勝った勝ったとプロパガンダを流すはずなのです。

なのに彼らはまったく騒いでいません。まるで撃墜自体を知らないかのようです。」

「そうなのだよ。それが不可思議なのだ。」

「おそらく・・・帝国宇宙軍のうわさのレベル10生体端末ですね・・・・。」

女性はぼそっと小声でつぶやくようにいった。

だが、ルメイには聞こえなかったようだ。

ルメイにとってはこの女性も謎だらけだった。

いつの間にか米軍上層部に入り込んでいた。

もちろん、綿密な調査は行われた。

その結果は生粋のアメリカンだと証明されたのだ。

それでもどこか浮き世離れしていた。

彼女はルメイの部屋を出る。

そして屋上に出た。

彼女は唇を色っぽく舐めた。

「大日本帝国宇宙軍外宇宙方面軍旗艦大和のレベル10生体端末・・・。

あなたに是非、会ってみたいものだわね。」

彼女は空中に飛び上がってそのまま、電離層あたりまですさまじい速度で飛翔した。

彼女もまたアメリカ連邦宇宙軍の生体端末である。

基本的には同盟国なのでお仲間なのだが、この時代ではそうではなかった。

日本列島の方向に高エネルギー反応は観測出来ない。

つまり相手はこちらを警戒し、ステルスモードで動いてるということだ。

スパイからの報告では、大和のレベル10生体端末は彼女好みの黒髪であった。

生き残った兵士によれば、『それ』は彼のもろ好みの女性だったらしい。

彼女はB29編隊に攻撃らしい攻撃をせずに全滅させた。

超音速で気流を乱し落としたのだ。

米軍内では、『彼女』を畏れと侮蔑を込めて、「ゲイシャ・ガール」と呼び始めた。

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