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EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season14 Le choix《ル・ショワ》 ― 選択 ―  作者: 柊梟環
EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season14 Le choix《ル・ショワ》 ― 選択 ―
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Chapter15 もう一度、正式に

[ルーアン社・会議室]



会議室の空気は、静かだった。


張りつめているわけでも、重たいわけでもない。


ただ、区切りを迎える前の、深呼吸のような沈黙。


織原(おりはら)梨杏(りあん)は、席を立った。


「……まず最初に」


ゆっくりと言葉を選びながら、頭を下げる。


「今回の件で、辻井(つじい)、常見(つねみ)、2名の社員が行った行為について、社長として、深くお詫び申し上げます」


柊(しゅう)、凪(なぎ)、蒼真(そうま)、環(たまき)。

4人は何も言わず、ただ織原(おりはら)の言葉を待った。


「私は……守られているつもりでいました。

 でもそれは、支配だった」


視線を上げ、まっすぐに4人を見る。


「気づかせてくださって、ありがとうございました。

 そして……救ってくださって、本当にありがとうございます」


環(たまき)は、少しだけ目を伏せ、静かに頷いた。


織原(おりはら)は、背筋を伸ばす。


「改めて、お願いがあります」


一瞬の間。


「ルーアン社のスマートオフィス化を、アークシステムズの皆さんに、正式にお願いしたい」


「今度は、“守られるため”ではなく、一緒に考え、選び、進むために」


柊(しゅう)は、ゆっくりと息を吐き、答えた。


「……お引き受けします」


その声は、静かで、揺れていない。


「ただし、条件があります」


織原(おりはら)は、少し緊張した表情で頷いた。


「人を傷つけないこと。隠さないこと。

 わからないことは、わからないと言うこと」


柊(しゅう)は、環(たまき)の方を一瞬だけ見る。


「それが守られるなら、俺たちは、最後までやります」


織原(おりはら)は、深く頭を下げた。


「……お願いします」


その言葉には、もう怯(おび)えも、迷いもなかった。

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