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EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season14 Le choix《ル・ショワ》 ― 選択 ―  作者: 柊梟環
EVOLVE〜エヴォルブ〜 Season14 Le choix《ル・ショワ》 ― 選択 ―
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Epilogue ぽかぽか邸に、帰る

[ぽかぽか邸/夜]



テーブルの上には、ピザと簡単なおつまみ。

特別な料理はないけれど、部屋は賑やかだった。


「いや〜、今回はほんとにドタバタでしたね〜」


凪(なぎ)がソファに深く腰かけながら言う。


「バックドア二重構造とか、もう二度と見たくないです」


「……でも、きれいに片付いた」


蒼真(そうま)は、コーヒーカップを手に、淡々と答えた。


「証拠も揃ったし、これ以上、裏から触られることもない」


柊(しゅう)は、キッチンで飲み物を用意しながら言う。


「蒼真、今日は泊まっていけ。こんな時間だしな」


蒼真(そうま)は一瞬だけ迷ってから、頷いた。


「……じゃあ、遠慮なく」


環(たまき)は、その様子を見て、ふっと笑った。


「なんだか……全部終わったって感じがしますね」


「終わった、っていうより」


凪(なぎ)が言う。


「ちゃんと、戻ってきたって感じじゃないですか?」


柊(しゅう)は、環(たまき)の隣に腰を下ろし、肩にそっと触れた。


「無理させて、悪かったな」


環(たまき)は首を振る。


「いいえ……怖かったですけど……

 ちゃんと、ここに戻ってこれました」


その言葉に、柊(しゅう)は小さく笑った。


「それなら、よかった」


蒼真(そうま)が、カップを置く。


「……こういう場所、悪くないね」


「でしょ?」


凪(なぎ)がにっと笑う。


「ぽかぽか邸ですから!」


環(たまき)は、テーブルを囲むみんなを見渡し、胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。


戦う場所があって、戻る場所がある。


それだけで、人は、また前へ進める。


「……じゃあ」


環(たまき)は、そっと言った。


「今回は、お疲れさまでした」


「お疲れ〜」

「お疲れさま」

「……お疲れ」


言葉は軽くても、その夜の空気は、確かにやさしかった。


ぽかぽか邸の灯りは、今日も変わらず、そこにあった。

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