29-27 「隠してても分かるキラキラオーラ」
「流石にこのままラリマーのところに行くのは無理だから中央経由して────」
「やぁっと見つけたぁ!ぴーちゃんの予測ありきでこれなのちょっとヤバくなぁい?」
「あれ詩取さん?」
詩取?それって確か大学のトップしてる服部さんって人の番……だよね?この人が?
高めのテンションで登場した推定詩取さんは謎の顔布を着けてる。顔布は着けてるけどその布がコロコロ絵柄変わるのよね、なんだそれ。そんでもって顔が見えないのに滲み出るイケメン感はなんなんだ、あれか、立ち振舞い……?
「あっ恵斗くんに奏さんおはこんばんはー!」
「相変わらずだね詩取、こんばんは」
「こんばんは詩取さん。ところでどうしてここに?」
奏さんと恵斗の反応を見るにこれが平常運転か…………大分テンション高いなこのひと、圧倒的陽の気配を感じる。
「そりゃテリトリー内で好き勝手されてたら確認にくるよ。あとぴーちゃんから生徒が巻き込まれたって聞いてたし」
「誰だぴーちゃん……」
「ぴーちゃんは俺のぴーちゃんだよ?」
一点のくもりもない瞳!さも当然だと言わんばかりの発言!……多分服部さんのことを指してるよねぴーちゃん、流石妖怪思考回路が斜め上。
「ところでそっちの二人は?いたいけな一般生徒?」
「明保野恭也っす」
「守代樹です」
「ああ!特別推薦の子達ね!」
特別推薦なんだ俺達。俺はともかく樹って時期的にはどうなんだ……?下手したらまだ雪代時代じゃないの?特別推薦って言ってるからタイミングとしては入学前に騒動が起こってるんだろうけど。
「俺詩取!ぴーちゃんの護衛兼番兼相棒!」
「番だけで通じるでしょ」
「甘いなー俺とぴーちゃんは主従で対等で最愛で執着で契約で運命だから護衛と相棒も必須なのだ!」
「ふぅん」
……今突っ込み損ねたけど主従と対等って同列に語って良いんだ……とは思ったよね。取り敢えず類に漏れず執着がすごいことだけは理解した。樹もなにも言わなかったが突っ込んではいけないと察したらしく話を逸らすように本題に入る。
「今俺達ラリマーを助けに行くところなんすけど」
「リーちゃんも巻き込まれたんだ?結構大規模じゃん」
「そもそも何で虚卵なんかいるの」
「それは俺も分かんない。でも迷い込むこととかまずないから故意じゃね?とは思ってるよ?」
「余計に質が悪いですね……」
「ホントそう!偽物もいっぱい放り込んでくれちゃってさぁ!処理が大変だったのよ!あ、因みに中央にいた子達は避難させたぜっ!」
「つまりあとは俺達とラリマーさんと一志か……」
「ひーちゃんもいないの?なんで?」
「一志だけ完全に行方不明」
「なんで???」
そうだね疑問に思うよね……俺達も訳分かんない。放浪極めすぎて誰も捕捉できないのよ。
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