29-23 「ノンストップ恵斗」
「恵斗説明!」
「そう言われてもっ……!」
「あれ本体!」
「どういうこと!?」
「悪いが恵斗のストッパーがいなくなったせいで手加減ナシの本気戦闘が始まってる!」
「なんならここの虚卵倒されてるぞ」
「何してんの恵斗!?」
何でお前がボス張ってんだよ。悠人さんですら一応フィードバックした虚卵が相手だったんですよ。いやまぁお前に関しては割とイレギュラーがてんこ盛りだったからしょうがないと言われればそうなんですけど……。
「それはそれとして納得いかねぇ……!」
「考えてる暇はねぇ!来るぞ!」
顔面スレスレを通過していった斬撃に恐怖を感じる暇もなく次の一撃が来る!樹は奏さんに捕獲されてるから問題ない、そんでもって現在恵斗のヘイトは何故か俺に向いてる!
「どうにかならないのかよっ!」
「どうにか出来たら苦労はしないよな!」
「とにかく足止めする必要がある!」
「どれくらい!?」
「一分くらい!」
「無理ー!!!」
喋ってる間にも間髪入れずに攻撃が飛んで来てるのよ!しかも結構あらぬ方向から!お前は比較的綺麗な剣術を使ってただろ恵斗、こんな支離滅裂な戦い方はしてない筈だ……!
「クッソ魔術も斬られる……!」
「正直俺も打つ手がないんだよね」
奏さんも!?樹を抱えつつ攻撃の余波を躱してる奏さんだが、確かにマフラーが細切れになっては一体化、を繰り返してますね。あれって斬れるんだ……斬れるけど元に戻るんだ……普通に攻撃防いでたのを見たことがあるから見た目通りの硬さじゃないはずなんだけど。
「ちょっと恵斗が強すぎないか!?」
「悪いな俺がいないから……!」
「お前セコムじゃなくて理性だったりしない!!?!?」
おかしいだろこの強さは!つーか俺良く分かってないんだけど普通セコムって戦闘能力の具現化とかじゃないの?何で本体がバカ強いんだよ。あれか、潜在能力……?
幸い俺も綺麗な剣術とか使ってないんで渡り合えてはいる。渡り合えてはいるが結構ギリギリというか、ステラさんと解析者くんフルで活用しながら飛んでくる攻撃を対処してるだけなのよ。とてもじゃないがここから攻撃に転じるとか無理。
適当な壁は存在しないかのように分断され、ステラさん以外の物質は軒並み真っ二つになる。恵斗本人の方に拘束掛ければちょっとだけ遅延するが、数秒後には斬られて無意味になりますよ。ちょっと概念切断に躊躇がなさすぎる。こんな状態でも壊れないステラさんは輪をかけて謎過ぎる。ありがたみとツッコミどころって重なることあるんだ……。
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