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リトとキアスとヨモツの話  作者: リィズ・ブランディシュカ


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第2話 キアス




 とある国の貧民街で生きている孤児達は、ある日唐突に災難に見舞われた。


 誰が火をつけたのか知らないが、火は瞬く間に広がり、大火事に。


 消し止められた時にはすでに、大部分が焼けていたため、孤児達は住んでいた場所を離れなければならなかった。


 しかし、孤児達には身寄りがない。


 だから当然。明日の生活に困った。


 そんな時、保護に名乗り出た組織があった。


 その組織は表向きは慈善活動をしている組織だったが、裏では違った。


 国の敵を狩る狩猟犬という秘密組織だった。





 その日から私達は、その狩猟犬で世話になる事になった。


 様々なスキルを教えられ、十分に力が付いた後は実戦へ投入される。


 けれど、力をつけられたものはいい。


 超能力開発に適応できなかったものは、稀に命を落とす。


 そうでなくても、弱い力しか持てなかったものは、人知れず処分されていく。


 こんなのは間違っている。


 身寄りのない事は、命を奪われないといけないほどの事なのか?


 そう思った私は、組織からの脱走を計画した。


 どうせ孤児である事で生きられないなら、やはり自由な環境で生きたいと思った。


 だから、希望者をつのって計画を立てたのだけれど、どこかからその計画がもれていたらしい。


 スパイが私達の中にいたのだ。


 私達は、外に繋がるゲートの前で、組織の者達に捕まった。


 反抗分子とみなされた私達に待つのは、悲惨な運命だけだ。


 処分される。


 そう覚悟したけれど、彼等は選択をつきつけてきた。


 内部にいる反抗分子を見つけ出すスパイになれ。


 そうすれば、脱走の件を不問にしてやると。


 私達は互いの顔を見合わせて、二組に分かれた。


 彼等につくものと、つかないもの。


 つかないものは処分され、ついたものは生き延びた。


 私は、どちらであったのか。


 それはこの物語で語る必要のない事だ。


 私、ただのキアスは、どちらにしても死んだのだから。


「私は一人の人間としてではなく母親として生きていかなければならないわ」


 私は、お腹をさすって、そう結論をくだした。



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