解体屋サイコロゲーム①
解体屋の話のくだりはだいたい考え付いているので
次回もスパンを置きすぎないよう投稿したいかと
今回の話は敵側支店の話です
次回から主人公の話を入れていきたいとおもいます
一人の黒衣の男が道を通る
人々は彼に視線すら合わせることはない
銀の棺を背中に背負い
執拗に手にはめた白い手袋をしっかり身に着けているか
確認している
顔はガスマスクに覆われ
頭はヘルメットをかぶり
体のすべてを衣服や装飾品で隠していた
ぶつぶつと誰に話しかけることもなくつぶやきあるく
一つのマンホールにたどり着くと
そこを器用にあけて下へとおりていく
蓋は閉じられるが
そんな一部始終を観測できる人間は
そこにはいなかった
降りた先には
四方系の小さなキューブ状のものがあり
扉があることから部屋だとわかる
そんな怪しげな部屋の前で
男は茶碗を取り出し三つサイコロを振り
茶碗に投げ込む
出目はピンゾロだ
そして、中へと入っていく
中にいた聖女のような女性に歓迎される
『ようこそ、解体屋さんシブヤへ
私のことは覚えていますか?』
と、全身が白としか言い表せないほどに白い人は言う
修道服さえ白いためまるでこの空間の背景のようだ
そこに一つ違和感が置かれているとするなら
近くに置かれた黒い西洋甲冑だ
傷がいくえにもついたその鎧から
あるだけで息をのみこみそうである
解体屋と呼ばれたガスマスクは甲冑を指さし
『あれが、葬儀屋最先端兵器⦅黒龍⦆ですか?』
それに、女性はうなずく
『量産可能ですが、扱いもコストもばかになりませんので、十子の一人として
何とか、雇えている程度ですが』
多くは語らないのか
解体屋はじっと黒龍を見ていた
女性が手を合わせると
『彼は我々の監視であり今回の任務の一部始終を記録するための一人です
そのような奇異なものを見る目で見ないであげてください、、、』
という
解体屋は女性へと目を戻す
女性は告げる
『解体屋に任務を言い渡します、、、ここシブヤに潜伏したフランケンシュタインを象った
人形の破壊、、、そして、彼が配った人形、フランケンシュタインの遺産の破壊
そして、必要とあらば人形と関わった人間や
シブヤに潜む異形や魔法使いの殺害を許可いたします、、、
十子代表の⦅雷鳴⦆として、、、』
解体屋は深々とおじぎをして意思を伝える
このような簡素なやり取りで済ますのは
彼らがお互いに情を移さないためにある
組織 葬儀屋
異能狩りのプロフェッショナル
科学の境地 奇跡⦅過ぎた科学⦆の使い手
十子
二つ名で呼び合うことで互いの干渉を抑えてもいる
彼らの心にあるのは
異能への復讐心や彼らとの戦いへの執念だけだ
しかし、葬儀屋はかなり歪な十子であった
去り際に葬儀屋は
雷鳴に懇願する
どうか、この世界の戦いが終わりし時は私を殺してください、、、
彼は部屋へとサイコロを投げ捨てる
投げられたサイコロは三つ
その目は
一の目が三つそろう
チンチロリン最大の役
ピンゾロであった、、、
賽は投げられ 愛と解体屋は激突を避けられなくなる
次回は
転落 雀は、愛を知らない①を
予定しています
よろしければ、次回も見ていただければ




