シフ隊について
後方支援部隊、通称シフ隊の仕事風景。
彼らの朝はまず挨拶から始まる。
出勤時は爽やかに。
それが規則となっている彼らはどんなにつらい事があろうと悲しい事があろうと挨拶の大切にすることを忘れない。
挨拶は人の心を豊にし、癒してくれるからだ。
「グッチョナベリィィィッチョ!!!」
「グッチョリィィナイッショ!!」
これは彼らシフ隊特有の挨拶で
まず最初に挨拶する側が、片手を卵を握るように緩く曲げ手のひらを相手に向け目元近くで上に上げながら
今日も一日元気に頑張りましょう。
貴方に逢えてとても嬉しい。
という意味の言葉で話しかけ
それに答えて
私も貴方に逢えて嬉しいです。
お陰で一日が健やかに過ごせそうです。
という意味の返事を薬指と小指だけ曲げた手を相手に手の甲を向けながら曲げていない指を目元で開く動作をして返すのが慣わしとなっている。
これをしないと一日が始まらないという程だ。
そして全員集まったところで彼らの朝会が始まる。
まずは先ほどの挨拶を交わした後、朝の体操が始まる。
朝の体操は年二回に分け上半期、下半期として、様々な体操を行っている。
今回紹介するのはヒップシェイプに体操で下半身重視の体操となっている。
前回はとある島の民族的踊りを体操にしていた。
それが終わるとスケジュールの確認や報告などが行われそれぞの仕事に移る。
シフ部隊は訓練や遠征がない場合魔法の考案や書類処理を行っている事が多い。
医療関連のものはシフ隊が主に管理しているので必然的に多くなる。
魔法の考案は三人で一班となり隊室とは別の部屋で行われる。
別室はシフ隊の隊室が軍の建物端に有りその建物の端からはみ出すようになって天井は高く広くなっている。
光を取り入れる魔法もあるのでガラス張りになっており、シャッターが降り完全に暗闇にすることもできる。
なのでガラス時には外から見ることもできるので、年に数人見に来る者がいる。
その中の一人は魔法を行っているのかと思ったら料理対決をしていた。
と、言っていた。
それもそのはず実験室は料理室にもなっていて。
最初に部屋を設計した人物が知識とは料理とともに降りるものであるという言葉を信念に、システムキッチンを備え付け、スイッチを押すと下からせり上がってくるようになっている。
料理解説用のマイクと机、カメラ、液晶パネルもちゃんとあるので突然料理対決をすることになってもまったく問題ない。
月に一度開かれるそれは隊員達の息抜きにもなっている。
仕事が一段落つくと彼らは一人、二人、全員でと踊り始める。
ボディランゲージや身体を動かす事を好む彼らは身体を休める事をせず、己の士気を高めるように踊りだす。
彼らはシフ隊に入隊すると汗をかかない体質になるらしくシャワーを浴びる必要はないがオプションで汗を散らすので少し大きな浴場がついている。
浴場の管理人のストゥーガ・オルクスは、かつてシフ隊の隊員だったが、ギックリ腰の為に引退。
その後はこれからも役に立ちたいと浴場の管理人と食材の管理、清掃を引きうけている。
隊員だった頃の知識を生かし相談にのることもある。
実戦にでることは無いが、かつての活躍は凄まじいものだったと当時を知る人物は語る。
ファルス隊長も若い頃には世話になったので頭が上がらない。
踊りも終わり残りの仕事を片付けると夜勤と日勤の交代となる。
他部隊も夜に待機するが、シフ隊は怪我人を治療したり、情報収集も行うので彼らが軍内に居ない日はない。
怪我人が出ればすぐに駆けつける事ができる。
あまりにも早く駆けつけるものだからシフ隊には千里眼の持ち主がいるのではないかと思われているがその情報は定かではない。
日勤は夜勤へ引継ぎをした後浴場へ行き、さっぱりとさせてから帰宅する。
そして帰る時には挨拶を忘れる事はない。
「お疲れ様でした、お先失礼します」
「おっつかれさまー」
溢れる笑顔とともに月に一度変わる隠し扉の向こうへと消える。
こうして彼らは家に戻り身体を休め市民を守る日々が続いていく。
他にもシフ隊17不思議、ペットのロザンナの話しなどがありますが長くなるのでまた気が向いたら。