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転生して未来を変えろ  作者: ゲンタ


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死の運命を変えろ

すでに複数の警官が、千葉を取り囲んでいる。

父は、警察が取り囲んでいる群衆の中に立っていた。


(父さん、早まったことをしないでよ……!)

黙って立っていてくれよ!

警察にすべて任せてくれよ!


「相馬和也、出てこい! お前のせいで俺の人生は滅茶苦茶になった! お前さえ黙っていれば……このクソ野郎が……!」


千葉はすでに酒をしこたま飲んでいるようで、ろれつが回っていない。

どこまで迷惑な奴だ!


「千葉! 何年にもわたって会社の金を盗んでおいて、刑務所に入っていても当然なのを示談にしてやったんだぞ! どこまで身勝手なんだ。そのガソリンはなんだ? 俺を殺しにでも来たのか!」


(父さん……余計なことは言わなくていいから……!)

これ以上、犯人を刺激するのはよくないと、警官の一人が父の前を塞ぐ。


「何をやっている! 捕まえるのは千葉だろ!」

父が興奮して警官に怒鳴る。


(父さん、落ち着いて……黙って、この場から離れて……!)


千葉が、自分に近寄ってきた警官にガソリンをかけようとする。

若い警官がパニックになり、千葉に発砲してしまう。

銃弾は、ガソリンタンクに命中する。


ガソリンが爆発する――。

千葉に背を向け、父を両手で抱えていた警官が吹き飛ばされ、父も一緒に吹き飛ばされていく。


……倒れた父さんと警官が、起き上がるのが見えた。

父と千葉の間にいた群衆も、倒れていた人たちが次々と立ち上がり始める。


父は無事なのか?

大やけどを負っていないか?


消防隊が大急ぎで現場に駆け寄り、ガソリンに消火剤を撒いている。

千葉はガソリンとともに燃えている。

消防隊が消火剤をかけ、千葉の火を消したが、彼はピクリとも動かない。


SS警備のガードマンたちも消火剤を持って、消防隊を手伝っている。

現場は大混乱だ。

救急車やパトカーが次々と到着する。


見物人の中には軽いやけどを負った者もいるが、大怪我をした者はいないようだ。

かなり遠巻きに見ていたのが幸いだったのだろう。


近くで発砲した警官は、爆発の熱風を浴びて倒れている。

命に別状はないようだが、重傷かもしれない。


俺たちは屋上から、大急ぎでビルの入口へ向かう。

父は無事なのか?

ドアの施錠を解除し、父のもとへ走る。


父をかばった警官は、背中に軽いやけどを負っているようだ。

しかし立ち上がって歩き始めており、どうやら軽症のようだ。


父のそばまであと少し――ここから見る限り、父は無事のようだ。

よかった。


これで、因縁の死亡イベントは終わりなのか?

これで安心できるのか!


そう思ったその時――

妻の由香里が、俺に向かって走ってくる。

手には包丁が握られている!


坂下社長とガードマンたちが、俺の方へ走る。

父を刺そうとしても、警官に止められると考えた由香里は、俺の方へ標的を変えた。


母が、俺の前に立ちふさがるように両手を広げる。

「母さん、逃げて!」


皆がこちらへ駆け寄ってくる。

間に合ってくれ――!


警官が銃を発砲する。

銃弾が由香里の肩を貫通し、包丁が地面に落ちる。

警官が、由香里を取り押さえる。


これで終わりか?

本当に死亡イベントは終わったんだよね?

人生を変えることができた……で、いいんだよね!


消防車とパトカーのサイレンが鳴り響いている。

なんだか、すごく疲れたな……

俺はそのまま歩道に座り込んだ。


母が、俺のもとへ駆け寄ってくる。


由香里が、すさまじい形相で俺たちを睨みつけている。

俺の家族を恨むなんて、筋違いだろ。

刑務所に、ずっと入っていてほしい。


警官や消防でごった返す秋葉原ビルを、離れたところから睨みつけている二人の男がいた。


一人は、千葉の息子・太一。

「相馬の家族は絶対に殺す。全員殺す、覚えていろよ」と、鬼のような表情で睨んでいる。


もう一人は、逮捕された弟夫婦の子ども・村岡達夫。

「村岡の家族に仕返ししてやる。このままで済むと思うなよ」と、これまたすごい表情で睨んでいる。



ここまで、お読みいただきありがとうございます。


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