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転生して未来を変えろ  作者: ゲンタ


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侵入者にお土産を!

それから2時間が経過する……

家の前の状況は変わらない。


叔父夫婦は玄関に図々しく座り込んでいるし、怖い人たちの車も家の前に停まったままだ。


調査部の3人と、SS警備の6人が車でやって来てくれた。

玄関の外から調査部の野口が声を掛けた途端、村岡家の3人は安心したのか、急激な疲労を感じてその場に座り込んでしまった。


「これが奴らの常套手段です。後は我々に任せてください。荒事になった場合には、SS警備の猛者もいます。とにかく、まずはお茶でも飲んで落ち着いていてください」

野口が外に出て行く。


とてもお茶を飲んでいるような余裕はない。

3人は震えが止まらないのだ。


暫くして、SS警備の1人から玄関越しに声を掛けられる。

「SS警備です。ドアを開けてください」


「車に乗っている奴らには、調査部が話をしています。奴らが帰ったら、身近な荷物を持って秋葉原ビルに移動しましょう。あそこは襲撃犯も跳ね返した要塞みたいなところです……すぐに支度をお願いします。自宅には1名が残り、警備します」


怖い人たちと弟夫婦が帰った後、自宅の戸締まりを確認して、村岡家族は秋葉原ビルに移動する。

連絡を受けて、秋葉原ビルには坂下家族も駆けつけて来る。


安心したら、3家族の親たちが酒を飲み始める。

少しお酒を入れないと、とても眠られそうにないそうだ。

当分の間、3家族は秋葉原ビルに泊まることになる。


***


2日後――


調査部の3人が秋葉原ビルにやって来る。

「村岡さん、あの弟夫婦のことですが、いくら何でも3000万円は多いと思い、奴らに確認しました。要求していたのは1000万円でした。どういうことでしょう?」


前世の出来事を知っている俺と優子は、「あいつらならやるだろう」と思った。


「事故に関する念書を書かされているので、1000万円まではいかなくとも、何百万かは毟り取られるでしょう。どうしますか?」


「2000万円も、私たちからだまし取ろうとしていたのですか! それぐらいの金額、叔父夫婦でも、どこかから借りてきて払えると思います」

優子がきっぱりと言うと、優子の両親も頷いている。


前世では、どこかから借りてきていたはずだ。

どさくさ紛れに兄から2000万円もだまし取ろうとする夫婦に、誰も同情するはずがない。


「それにしても、こんなことがずっと続くと、私たちの精神がやられてしまいますね」と裕太さんが言うと、全員が頷く。

皆がくたびれた目になっている。


「そうですね。先日聞いたウイルス作戦ですが、F社のサーバーをダウンさせるようなウイルスを、お土産に持って帰らせることはできますか?」


「もちろん、できると思います!」

いとも簡単そうに、彩乃がうれしそうに明るく答える。


(彩乃ちゃんは、将来何を目指しているのだろうか? 心配になるな……)

坂下夫婦を見ると、同じく心配そうな顔になっている。


(俺が、そんな大人にはさせないので安心ください……)


ということで、F社からのハッキングがあれば、ハッカーにウイルスをお土産に持って帰ってもらうことが決まる。

彩乃ちゃんがニコニコしながら準備している。


侵入できそうなルートをわざと開けて、そこにアクセスすると、ハッカーのパソコンが知らないうちにウイルスに感染する仕掛けらしい。


勝手にうちの研究所のサーバーに不正アクセスして、勝手にウイルスに感染するのだから、誰にも文句の言いようはないだろう。


俺は、F社のサーバーがウイルスに感染したどさくさに、サーバーと社長のパソコンの隠しフォルダの中身をダウンロードするように彩乃ちゃんにお願いしておく。


もちろん調査部にも誰にも秘密だ!

危険な相手なので、最後の切り札は、持っておいた方が良いと判断したのだ。


どうせ秘密にできないので、優子にも知らせておく。

優子は、既に奴らから怖い目に遭わされているので大賛成だ。

もちろん絶対に秘密を守るよう、念を押しておく。


***


2011年10月下旬――


彩乃ちゃんがウイルスお土産作戦の準備を整えて、数日が過ぎた深夜……

F社と思われるハッカーがハッキングしてくる。


もちろんサーバーには侵入することはできない。

予定通り、ウイルスをお土産に持って帰っていった。


翌朝、彩乃ちゃんがニコニコしている。


「午前3時頃、間抜けなハッカーさんがトラップに引っかかったわよ! サーバーに侵入者があると、私のスマートフォンのアラームが鳴るようにしているの」


「サーバーと私のパソコンを接続して確認してみたら、ウイルスをお土産に持って帰っているのを確認できたわ。侵入の手口を分析してみたけど、ハッカーは素人に毛が生えた程度の実力ね」



ここまで、お読みいただきありがとうございます。


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