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転生して未来を変えろ  作者: ゲンタ


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不審者が周辺を……

2010年1月――


俺たちをガードしているSS警備の人たちから、不審者が俺たちの周辺をウロウロし始めているという報告を受ける。

しかも、不審者は東洋系の顔をしていたらしい。


(過激派!  歴史の修正力? そんなはずは……なぜだ……?)


そういうことをされないために、AI開発はセキュリティシステムだけに限定しているのに……理屈が合わない……こんなの、おかしい!


歴史の修正力が働くなら、康之の会社の方のはずだ!

それに、AIは職を奪うという世論も起こっていないぞ!

どういうことだ。


まさか、康之が俺たちを……しかし、どういう理由でだ?

保が何か言ったのか?


わからないけど、今どうするかが大事だ。

もたもたしていたら、前世のように殺されてしまう。


とりあえず、現状を坂下社長に連絡し、ガードマンを8人にしてもらう。

ガードマンの装備も、拳銃や防弾チョッキなどのフル装備に変更してもらう。

5人が俺たち、3人は母さんたちの警備だ。


(嫌な感じになってきたな……!)


このままでは危ない! 殺されてしまう!

悪いことだとは思ったのだが……彩乃ちゃんに康之のスマートフォンをハッキングしてもらうことにした。


彩乃ちゃん曰く、「絶対に証拠は残らないようにできるから、心配無用だよ〜。まずは康之の会社のサーバーに入り込んで個人情報を覗き見して、電話番号さえ分かれば……」だそうだ。


大丈夫か、この軽さ!

腕試しとかで、ヤバいところを、ハッキングをやってないだろうな……心配になってきた。


(神様! 悪いこととは分かっていますが、緊急事態なので目を瞑ってください!)


彩乃ちゃんは、頼もしいというか、怖いというか。

俺たちは、有名になってきたセキュリティシステム会社の中心人物なんだよ……。


(何と言うか……ばれたら……言い訳できないやつなんだ……!)


「何かあったら責任は俺が取る。彩乃ちゃん、絶対バレないようにお願いしますね」


「匠くん、ハッキング完了したよ」


「え、もう――!」


世の中に存在するセキュリティは、驚くほど脆弱らしい。

(でも……セキュリティシステム会社の中心人物が、こんなセリフを吐いてしまうなんて、本来あってはならないことだよな……!)


彩乃ちゃんの報告によれば――康之さんのスマートフォンには、秘匿性の高い通信アプリがインストールされていたそうだ。


彼女がハッキングを仕掛け、その通信アプリの連絡記録を解析した結果、どうやら裏社会の人物たちと頻繁にやり取りしている形跡が残っていた。


転送してもらったログを確認すると、そこには背筋が凍るような文章が記されていた。


『アメリカにいる3人の子供を殺してほしい! 子供たちはサンタクララの住宅に住んでいる。住所は……子供の名前は相馬匠、村岡優子、坂下彩乃だ』


――な、なんだ、それは……!

どうして、俺たちを殺そうと企んでいるんだよ!


康之と俺たちとの接点は、AIしかないけど……

マサチューセッツ州に作ったAIの会社がまったくうまくいっていないというのは、鈴森会長からも聞いているし、S大のファンさんからも聞いている。


素晴らしかったのは、最初の発表だけだったという世の中の評価だ。

ネット記事でも、金を集めるだけ集めて、AI詐欺だと叩かれ始めている。


コミュニケーションができない保君が、M大の研究員たちとAI開発を進めるなんて無理だと思っていたし、予想通りになったと思っていた。


前世ではAIの開発を進め過ぎて過激派に殺されたと考えるなら、むしろ保にとっても、良い展開になってきたと思っていたのに!


AIの会社がうまくいっていないことと、俺たちに殺し屋が送られるのがどう繋がるのだろう。

康之の会社がうまくいかないのは、俺たちのせいだと思い込んだのかな?

それは、いくらなんでも無茶苦茶だぞ!


そういえば、ファンさんが康之から「大金を払うから自分の会社に来ないか」という誘いを受けたそうだ。

断ったらしいけど、それと何か関係があるのかな?


理由はどうあれ、康之が勝手に何かを思い込み、俺たちを殺そうとしていることは間違いない。

とにかく、前世で俺たちを爆死させたのは康之で、ほぼ確定だ!

状況が今とほぼ同じだ。


そうなると、前世で奴は――自分の子供を殺したことになる!

死んでしまったから、その後どうなったかは分からない。だが……康之は本当に、自分の子供を手にかけて平気だったのか?


(ふざけるな。今度こそ――康之なんかに殺されてたまるか!)


俺はすぐに坂下さんへ電話をかけた。

声を抑えながらも切迫感を隠せない口調で、「重要なメールを送ります。必ず目を通してください」と伝える。


その直後に送ったメールには、こう書き込んだ。


――自分たち3人の命に関わる重要な話があります。

至急、TV会議を開きたい。

秋葉原ビルに3家族の父さんたち、そして平山弁護士に集まってください。

TV会議が可能な時間が決まったら、メールで連絡をお願いします。


……送信ボタンを押すと同時に、胸の鼓動が速まる。


そして2時間後――。

秋葉原とサンタクララを結ぶTV会議が始まった。

画面の中には3家族の全員、そして平山弁護士の姿が並んでいる。




ここまで、お読みいただきありがとうございます。


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