表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
129/144

129話 休暇とは???


数秒後。

ノヴァはぱっと顔を上げた。


「えいみん?」


全員、停止。

レナが瞬きをする。


「……え?」


ノヴァは無垢な顔のまま続けた。


「そしたら、たくさんねれる」


沈黙。

風が吹く。

砂がさらさら流れる。


「違う違う違う違う!!」


レナが全力で飛びついた。


「それは休みじゃない! 別ジャンル! しかも戻ってこないやつ!」


ノヴァ、きょとん。


「だめ?」

「だめ!!!」


ゼルクが腹を抱えて笑う。


「発想が極端すぎる!」


フィリアが即座に訂正する。


「永眠は休暇に含まれない」


アルヴェリアは額を押さえた。


『誰か語彙教育を急げ』


レナはノヴァの肩をつかんで真顔になる。


「いい? 休みっていうのは、“元気になるために少し止まる時間”なの」

「また起きて、また遊んで、また食べて、また出かけるための休み」


ノヴァはじっと聞いている。


「……また、おきる?」

「そう!」

「それなら、いい」


ノヴァはこくりと頷いた。


「じゃあ、えいみんじゃなくて」


少し考えて、言った。


「おひるね」


レナが親指を立てる。


「それそれ!」


フィリアが記録する。


「危険概念、修正完了」


ゼルクが笑う。


「一文字違いで大違いだな」


ノヴァはその場で砂丘にぽすんと寝転がる。


「じゃあ、きゅうか」


数秒後

すぅ……すぅ……。

もう寝ていた。

レナが呆れる。


「寝つき早っ!」


アルヴェリアが優しく毛布をかける。


『これが一番年相応だ』


ゼルクは空を見上げる。


「さて、静かな時間か」


その直後。

砂丘に寝転がっていたノヴァは、森の方角から響いた咆哮を聞いた瞬間、ぱちっと目を開けた。


「……いく?」


レナが両手を広げて立ちはだかる。


「ダメ! 今寝たばっかり!」


ノヴァは起き上がり、砂をぱたぱた払う。


「でも、よんでる」


ゼルクが笑う。


「確かにそんな声だったな」


フィリアは耳を澄ませる。


「大型生物、推定。距離、遠方」


レナは必死だった。


「聞いてノヴァ。休暇っていうのは、物音がしても無視する日でもあるの」


ノヴァ、真顔。


「むずかしい」

「大人はみんなやってるの!」

「たいへん」


ゼルクが吹き出す。


「妙に核心だな」


その時。

森の方角から、再び咆哮。

今度はさらに大きい。

ごぉぉぉぉぉん!!

砂丘の砂が揺れる。

サンドバジリスが青ざめる。


『あの声……まさか樹海王!?』


レナが振り向く。


「なんか知ってるなら先に言って!」


サンドバジリスは震えながら説明する。


『西の森を支配する古代獣だ!』

『怒ると木々が歩き出し、山ごと移動すると言われる!』


フィリアが即答。


「面倒」


ゼルクは笑みを深める。


「面白い」


ノヴァの目がきらり。


「いい」


レナが頭を抱える。


「よくない!」


ノヴァはレナを見る。


「きゅうか、した」

「ねた」

「おきた」

「だから、つぎ」


沈黙。

レナが膝から崩れ落ちる。


「休暇終了が早すぎる!!」


フィリアが記録する。


「休暇時間:約二分」


アルヴェリアが穏やかに笑う。


『まあよい。眠れたなら十分だ』


レナが叫ぶ。


「基準が甘い!」


ゼルクが翼を広げる。


「行くぞ。森が呼んでいる」


ノヴァは元気よく頷く。


「いく!」

本当にごめんなさい。これから少しの間、更新をお休みさせていただきます…………!楽しみにされていた方は申し訳ございません!次の投稿は7月19日を想定しております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ