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夜の帰り道  作者: 白野ラスタ


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真名との約束事

彼と清子、真名の3人はリビングに集まっていた。改めて話し合うという雰囲気に、何か照れくさいものを感じた彼は、自分の心を少しだけ茶化した。清子は真剣な面持ちで座って、テーブルの一点をみつめていた。真名はこれから何が起きるのかと、神経質になっている様子だ。しばらくの沈黙のあと、彼が咳払いを一つして話し始めた。


「真名、約束事を決めようと思うんだ。スマホの件だが、学校から帰ってきたらお父さんたちに預けることにしてくれないか?その代わり、タバコは家では吸っていい。学校では問題になるから控えてほしい」


彼は真剣に真名をみつめた。真名は下を向いて考え込んでいる様子だ。スマホを取り上げられれば当然あの青年とは連絡が取れない。そのことを悩んでいるのかも知れない。タバコを譲歩したのは良かった。真名に考える余地を与えたのだ。清子は変わらずテーブルの一点をみつめているが、なにか願い事でもしていそうな雰囲気だ。真名の返事を二人は待った。


「学校では達也に会っていいよね?」


「ああ、それはしょうがないことだろ。でも勉強をおろそかにしてはいけないよ」


「分かった」


3人の話し合いは約束事から、お互いの欠点や思いについての話題に移っていった。問題の核心部分だ。

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