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夜の帰り道  作者: 白野ラスタ


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真名の帰宅

真名と彼はマンションに着くと、8階までエレベーターで上がり自分たちの部屋のドアを開けた。さっそく迎えたのは清子の奇妙な笑顔だった。清子は真名を抱きしめたかと思うと、急に泣き出した。彼はそれをギョッとするような顔つきでみていたが、やがて清子に話しかけた。


「血が出てるんだ。手当をお願いしてもいいかな?」


清子は我に返ったように彼の顔をみつめると、今度は驚いた様子で目を見開いた。


「どうしたのよ、それ?」


「ああ、ちょっと不良に殴られたんだよ。大したことじゃないが、血が止まらないんだ」


そこで清子と真名は顔を見合わせた。二人視線が合ったかと思うと、急に笑い出した。彼は二人が笑っている姿を見て、殴られたのも悪くはなかったなと思い直した。


「お父さん、私が手当してあげる」


真名はそう言うと、サッサとリビングへ入っていった。清子は彼をみつめ、涙を拭いて笑いかけた。彼も清子に微笑み返した。ぎごちない家族の雰囲気は和らいだかのように思えた。彼はあの写真を思い出した。3人で幸せを噛み締めているあの写真が、今大切に思えた。

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