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夜の帰り道  作者: 白野ラスタ


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清子の冷たい態度

彼が呆然として真名の荷造りを眺めていると、背後に清子の気配を感じた。後ろを振り向くと、清子は泣き腫らした目を吊り上げて、真名の姿を冷ややかに睨んでいた。その目には生気がなかった。二人は真名をしばらく放っておいたが、やがて清子が真名に言った。


「出ていくなら二度と帰って来ないでちょうだい。それくらいの覚悟を持って下さいね。お母さんはもう知りませんから。甘えるのもいい加減にして」


彼はその言葉に驚き、清子の顔を食い入るようにみつめた。何だって?本当にそんなこと言っていいのか。ちょっと厳しすぎやしないかと、彼は清子に忠告しようとしたが、ここでそんなことを言えば火に油を注ぐハメになる。真名は黙っていた。


「真名、考え直してくれないか?お父さんたちが謝るから。出ていくなんて寂しいじゃないか」


「あなたは黙ってて!いつもそう」


「もうやめて!私が出ていけば全て解決するんでしょ」


真名はそう叫んで旅行カバンを背負い、二人の横をすり抜けていった。彼はどうすることも出来ず、真名を見送る形となった。清子は終始真名を睨みつけ、冷たい態度を崩さない。


玄関の扉が開けられ、真名は姿を消した。

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