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夜の帰り道  作者: 白野ラスタ


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過剰な管理

清子が泣いている姿をみつめながらいる彼がリビングで困っていると、真名がそこを通り過ぎ冷蔵庫に向かっていった。スマホをみつめながら歩く姿に反省の色はなく、悪びれる様子もなくこちらをチラッと無表情でみやると、冷蔵庫のドアを開けて飲み物を取り出した。清子がその姿に気づき、真名をみたがお互いに視線が合うことはなかった。その時、清子が急に怒声をあげた。


「真名!スマホをかしなさい。暫くの間お母さんが預かっとくわ。あなたが持っていてもろくな事には使わないと思うから」


清子は立ち上がり真名の方へ歩いていった。真名は逃げるように身構えてスマホを隠した。清子がスマホに手を伸ばすと、今度は真名が怒声をあげた。


「やめてよ!気持ち悪い手で触らないで。穢れる気がするわ」


「何を言ってるの!スマホをかしなさい」


二人の間で取っ組み合いが始まった。みかねた彼は慌てて立ち上がり、二人の仲裁に入った。清子が鋭く彼を睨むのが分かった。結局、スマホを取り上げられた真名は、大きな足音を立てて自室に戻って行った。清子は片手に真名のスマホを握りしめながら泣いていた。彼は静かにリビングのソファに座り深いため息をついた。もう二度とあの幸せな日々は戻ってこないのだろうか。目を閉じた彼は、あの写真の光景を思い出していた。

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