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夜の帰り道  作者: 白野ラスタ


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清子の涙、反省

担任が帰っていくのを玄関まで送った後、彼と清子の二人はしばらくリビングで黙っていた。彼が清子の様子を伺っていると、清子の目から涙が溢れだした。彼はそれを見て、慌てた状態になり不安が込み上げてきた。こんな時、何を声かけしてやればいいのだろうか。清子は俯いて涙を流し続けている。彼は一言も発することが出来なかった。突然、目に涙をいっぱいにしながら清子は彼を睨みつけた。


「全部あなたのせい!真名にも強く言うなんて嘘ばっかり。黙ってればいいってもんじゃないわよ。この意気地なし」


「ちょっと待ってくれ。オレも何を話していいか分からないんだ。お前にも真名にも何を言えばいいのか、さっぱり分からない。情けないよな」


二人の間に沈黙が流れた。彼は自分の気弱さが、家族の崩壊に繋がったのではないかと反省し始めた。こんな時、父親であり夫である自分は家族を引っ張っていく強さが無ければいけないのだろう。清子の言う通りだ。自分は何もしてやれてない。何も出来ない。情けない自分に嫌気が差した。変わらなければ、家族は崩れ去っていく。彼は変化の必要性を感じていた。そんな将来を暗い気持ちでみつめ、上手くやれるだろうかと自分を疑った。

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