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夜の帰り道  作者: 白野ラスタ


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担任の注意事項

「これは内申書に響きますね。残念ですが真名さんの推薦入学は諦めた方がいいでしょう。まあ、一般入試がありますから、そう気を落とさずに」


担任は淡々と事務的な口調で注意事項を述べた。彼と清子は黙ってそれを聞いていたが、真名は担任を睨むようにみつめていた。彼は真名が反抗的な物言いをするのではないかと、終始その様子を伺っていた。清子は酷く落胆しているのか、俯いたまま一言も発しなかった。


「先生、真名の内申書どうにかなりませんか?これからは、しっかり学校に行くよう注意しときますから。生活態度も改めさせます」


彼は社交辞令的に担任にそう言うと、苦笑まじりに自分を恥じた。注意なんて出来ないのかもしれない。自分は真名を叱ってやれない。父親失格だ。自分の弱さに辟易した彼は、担任の顔に軽蔑が混ざっているのを感じ取った。


「こちらもどうにかしてあげたいのですが、内申書を捏造することは思い罰則がありますから、どうしようもないことなんです。真名さんの成績ならば、一般入試でも十分合格は出来ます。これから頑張りましょう」


担任が自宅を後にしたリビングで、清子は泣き崩れた。彼は声をかけることも出来ず、その姿をジッとみつめるだけだった。真名はすぐに自室に戻ってしまった。家族の崩壊とはこういうことを言うのかと、彼は痛む胃を抑えさながら、いやに感傷的になっていた。

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