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夜の帰り道  作者: 白野ラスタ


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捜索

明け方、彼がリビングのソファで浅い眠りを弄んでいると、寝室のドアが開く音がした。彼は清子がトイレにでも行くのだろうと思い目を閉じたまま寝転んでいた。リビングに清子が入ってくる気配がした。彼が目を開けると、リビングの入口に清子が立っていた。すぐに身体を起こした彼は、清子の姿を暗闇の中で捉えた。リビングの電気が点けられ、部屋が明るくなると清子の顔が深刻なものだと分かった。彼は清子が話し出すのを待った。


「一緒に街へ真名を探しに行ってほしいの。車を出してちょうだい。悪いわね、今日も仕事なのに」


「・・・分かった。仕事のことは心配するな。一日くらい寝ないで仕事に行ったもんだよ、若い時にはね。」


「ありがとう」


清子と彼は寝間着のまま駐車場まで行くと車に乗り込んだ。彼はゆっくりとエンジンをかける。二人は街へと車を走らせた。


1時間ほど街中をゆっくり車で走り、行き交う人々の姿をチェックしていった。真名の姿は見当たらない。若者の姿が見える度、彼の心は締め付けられるように傷んだ。清子は窓の外をジッとみつめている。時々、のけぞるように身体を前に倒し、行き交う人の顔をチェックしていた。二人は、みつからない真名の姿を追いながら沈黙していた。時間だけが無駄に過ぎていく。

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