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乗り込み

◯センゴク



そいつはそこに立っていた。

あいつはどんなときでもいつもどおりだなんて俺は呑気に思った。







「ツバキ」






ツバキは俺に振り返って驚いていたようだがすぐに顔をほころばせた。



「馬鹿だろ、センゴク」


「馬鹿で結構」


俺はツバキの横に立ち、目の前のビルを見上げた。

「じゃ、ちゃちゃっと行くか」


「お前どうやってここが?」


「俺を舐めるなよ、ツバキ。俺はダチを蹴落としまでのし上がった男だぞ。こんな情報すぐにつかめるんだよ」


ツバキは力なく笑った。

「ああ、そうだな。でも、いけるか?俺たちだけで」


「あの頃、俺たちに敵う奴らなんていなかっただろ?」


ツバキは吹き出した。

思わずつられて俺も吹き出したものだから二人で腹を抑えて笑っていた。

敵の組のビルの目の前で。


「違いねえ。あの頃の俺たちは最強だった」


「だろ?」



俺たちはにやついた顔で目の前のビルを見上げた。





「行こう」













漫画を読むっていうことがどういうことなのか俺は知らなかった。

走って自分の部屋に飛び込んで、サカキの漫画を引っ張り出した。

こんな時に漫画を読んでいる場合かなんて思いがずっと俺の中にあったが、読み始めるとそれ以上の思いが俺の中をいっぱいにした。

なぜ、俺は今まで漫画を読めなかったのだろう。

いや、なぜ・・・


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