蝶カッコいいパリス様VSビッグイアーラビット
パリスは今日もアイの為にエサを探していた。
夜食を探していると巨大な耳を振り回すウサギモンスターを見付けた。
「今日はウサギの丸焼きにしよう。……いや、連日丸焼きしかないけどさ。」
ウサギモンスター、ビッグイアーラビットはゆらゆらと燃えるパリスをずっと見ていた。
本来なら必死に逃げているはずだ。
強靭な後ろ脚とそれ以上に強靭な耳、そして申し訳程度に前脚を駆使して必死に逃げているはずなのだ。
だがビッグイアーラビットは動かない。
何やら意識が遠のいている。というか寝掛けていた。
炎による催眠術作用だった。
よくあるライターの火をゆらゆら動かしてあなたは眠くなります、とかいうアレだ。
パリスはスキル『催眠作用』を仮解放されました。その他『作用』系統の一部が仮解放されました。
仮解放によって大きく差がある相手には使用可能になりました。
「じゃあな。」
ビッグイアーラビットは視界に広がる赤い何かを確認してその何かが目に飛び込んでくるまでをただ茫然として、
そしてその命を手放した。
パリスは『L』の欠片を手に入れた。
その戦いの様子を見ていた何かにパリスは気が付くことなくアイの所へ行った。
パリスはアイと暮らし始めてからそれなりの時が立ったが、
パリスはまだ贖罪という名目で共同生活を続けていた。
何時しか当初の目的など無くなって普通にアイがエサをとってくることもあった。
だからもはや贖罪という名目での関係の維持に限界がきていたのだが、
パリスはそれに目を向けることはできなかった。
再びあの時の失態を犯すわけにはいかないと決めていたからだ。
ビッグイアーラビット RANK F
耳を第5、6の脚として移動に使ったり、攻撃に使用する器用なモンスター。基本的に憶病。
スピニングラビット RANK E
耳を使ったフックパンチが得意なビッグイアーラビットの進化系。
ヘリコプターラビット RANK C
回り過ぎて空を飛び始めてしまったウサギ系モンスター。
回転する耳は生半可な突風、熱風、冷気などを弾き飛ばす。




