蝶カッコいいパリス様VSグリプトドン
再びパリスが獲物を探しに行っていると今度はアルマジロのモンスターを発見した。
グリプトドン RANK C
アルマジロ系の中ではトップクラスの生物。
次の進化系であるBランクのドエディクルスが一般的には最終形態と言われている。
つまりその一歩手前であるグリプトドンも非常に強いのだ。
……というのはヒト種基準での話。
エースクラスの冒険者が倒せる限界点と言ったところだろうか?
しかしそんなのは蝶族のエースであるパリスの前では大したことは無かった。
グリプトドンはパリスを見ると脅えた様に丸まって固まった。
パリスも思わず固まった。
「………その積極性の無さでよくそこまで成長したよな…。」
アルマジロ系の進化の速さを差し引いても恐ろしいほどの積極性の無さであった。
恐らくは勝てる相手以外にはそうやって戦いを避けてきたのだろう。
だが、勝てない相手に対しても負けないことはできるその驚異的な硬さの装甲は強力であった。
「まっ、堅かろうがなんだろうがかんけ―ねーけどな。」
パリスはグリプトドンを抱きしめるように上に留まって翅を広げた。
確かにグリプトドンのアルマジロ族特有の装甲は物理に非常に強い。
……しかし炎には?
背中の装甲は燃えることなく炎を弾き続けている。
しかしその中身は装甲から伝わる熱に耐えられるのかというとそうではなかった。
それでも耐えられずに身体を伸ばして逃げるわけでもなく只管丸まり続けた根性は素晴らしいが、
ぶっちゃけ……ただのアホだ。
そのままグリプトドンは蒸し焼きになって死んだ。
アイの所に持って以降にも巨大なグリプトドンは重たすぎた。
……というかそもそも実体のないパリスに物は持てない。
だからといってアイを呼んでくるのは少し遠いので気が引けた。
どうせ持てないのでアイの近くの場所で獲物を見つけ用意することにした。
仕方がないのでグリプトドンも焼き(食べ)尽くした。
パリスはスキル『硬化』を手に入れた。
スキル発動中はパリスは疑似実体を持てるようになった。(但し温度はそのまま。)




