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蝶カッコいいパリス様VSサイレントヴィオラ

スミレ。英語でVIOLA。花言葉は愛。

VIOLET(紫)が由来なんだとか。まさにVIOLETな色の花だったということなのだろうか?

だとするとVIOLETは紫というよりも菫色と訳す方がオシャレかもしれない。

というか菫色なんてオシャレな言葉を聞くこと自体がそうそうないかもしれないが…。


というわけで取り敢えず使ってしまおう。

例文:春の緑の草と黄色の花の中に映える鮮やかな紫色のスミレは非常に美しい。



……やっぱり自然に菫色なんて言うオシャレな言葉は出てこない。

でも菫色のスミレなんて変な言葉を使うよりはよっぽど適当か…。

少し菫色という言葉があまり使われなくなったわけがわかった気がする。

スミレ以外に使うとスミレの下位互換的な扱いを受けてしまう上に、

スミレに使ってしまうと何当たり前のことを言っているんだ敵な話になってしまう。

官能小説や恋愛小説など様々な所で使われる桜色とはえらい違いだ。



サイレントヴィオラ RANK E



野山にひっそりと咲く鎮静作用を持つ薬草の一部がモンスター化した存在である。

匂いが存在せず、その花は鮮やかであるが深い草むらの中に背が低く生えるため、

かなり目立ちにくい。


しかしその根元から生えるツタのような何か、…敢えてツタとしておくが、

そのツタが獲物の身体に絡みつき根元へ引きずり込む。

獲物は当初暴れるが次第に鎮静作用が働き反撃する気力を無くしてしまう。

また、花を覆うように生える葉は鋭いがそれを振り回すようなことはしない。

基本的にはツタと匂いの無い花粉による睡眠効果だけだ。

但し仮にその葉に触れてしまったら、

足が切断されても痛みに気付かないような強力な鎮静作用が働き回復が遅れたり気付かずに歩いてバランスを崩してしまう。

そうなったが最期その隙を見逃さないサイレントヴィオラに引きずり込まれて養分となってしまうのだ。






そんな人間には危険なサイレントヴィオラは、

たまたまそこに飛んでいたパリスの声に反応してそのツタを伸ばし巻きつけて――――――――――――、






そのまま燃えた。火属性虫属性混成の圧倒的な対植物系への優位要素『対植物(特大)』が如実に表れたのだ。

巻き付けたツタが燃え尽きてそのままツタを伝わって本体も燃えた。

それはそうだろう。だって燃えてるんだから。(笑)

せめて触った瞬間に、というか近付けて熱いと思った瞬間にツタを引き離せばよかったのだろう。

というか草むらに入ってきた敵に絞って獲物の周囲をうまく探りながら狙えばよかったのかもしれない。


だがサイレントヴィオラは最近獲物に恵まれず地面の養分以外を摂っていなかった。

地面からも栄養を摂れる以上物理的な飢えは感じていなかったが精神的な飢えは感じていたのだ。

食虫植物が虫を食わなくても育つものの、少ない花しか咲かせない残念な姿になるのと同じだ。

まぁいろんな要因があって待ち伏せ型モンスターにあるまじき慎重さの欠如を見せたわけだ。

…まぁ反射的に作用するタイプの待ち伏せ型モンスターに関しては慎重さも何もあったものじゃないのも多いが、

少なくともサイレントヴィオラは本来そのタイプではなかった。

だからこそ迂闊すぎたとしか言いようがない。


まぁ既に死んだモンスターの話をするのも無駄なことだと思うのでこれくらいでサイレントヴィオラの話は終わろう。

パリスはボーっと飛んでいたら何かが一瞬飛んできた気がしたが、結局何もなかったので気のせいだとすることにした。


パリスは気付かぬうちにサイレントヴィオラを倒していた。

パリスはいつの間にかスキル『鎮静作用』を手に入れた。

他者に使用する際には『作用』系の他種の使用の確定が必要です。

特定行動により『催眠作用』が使用不可が解除されるようになった。

パリスはLの欠片を手に入れた。

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