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蝶カッコいいパリス様VS普通系ヒロイン

誰もがパリスが死んだと思っていた中、

実はパリスは生存していた。最大のキノコマスターマイセリアの生命力が詰まった緑色のキノコの効力だった。

しかしその身体にミラージュバタフライであった頃の力は感じない。

当然だ。某鼻がデカい赤いつなぎのヒーローも死んで再生した直後は小さな体からスタートしている。

それと同じだった。

スキル『1UP』の効果は一度だけその生前の力を糧に新たな生命力に変換し再生させるというものだからだ。


不死鳥に向かっていったときには結構忘れていた部分もあったとはいえ、

正直打算はあった。スキル『1UP』の効果はよくわかっていなかったとはいえ、

緑のキノコで『1UP』だ。なんとなく想像はついていた。


まぁ正直体が炎により崩壊していく中やっぱりダメなのかもしれない。

そうよぎったりもしたが、それでも彼が考え付く中で一番カッコいい選択肢がアレだった。

死んでも大丈夫かもしれないことを伝えなかったのはサプライズとそのほうが演出的にカッコいいからだ。

ホント他者の迷惑を全然顧みないオスである彼だが、結果として彼は仲間を護りきってその上で生き残ったのだ。


彼は力の大部分を失ってしまったが、代わりに新たな『力』を手に入れていた。






     七つの大罪     『色欲』




それは今のパリスには強大すぎる力であるために封印状態ではあるが確かにそれはパリスの中にあった。

不死鳥を殺した時に不死鳥から奪ったものだ。様々な形により大きく力を与える称号『七つの大罪』。

それは保持者に強力な力を与える『力ある称号』。

天奏高山帯に住まう魔王『天上の音色』が持つ『暴食』は自らの限界を暴食することで更なる高みに昇り、

氷結地獄に住まう大魔王が持つ『傲慢』はそのプライドにより自身を自らが冠する母より受け継ぎし誇りと直結させることにより、

天災という言葉すらも生ぬるい地獄の獄卒ですら想像できぬ地獄を越えた世界を顕現させる。

持ち手によってさまざまな効力の変化はあるが大体の方向性は名に一致している。

パリスを倒す前に不死鳥が前の大罪保持者を殺すことによって手に入れた王の力は、

不死鳥が死んだあとパリスに受け継がれるもパリスの消滅と共に汚染された輪廻の領域にある本来の管理者の元に帰る筈であったが、

パリスが生還を果たしたことによりそのままパリスに定着された。

しかし大幅に弱体化したパリスにはその力が抑え切れる筈もなく、

透明な翅をもつ雄蝶の魂によってその力を完全にとは言えぬ者の封じ込められていた。







そういえば長いこと眠っていたような気がする。

身体がこわばっているというか締め付けられたような感じで動きにくい。

まるで蛹であった時のような……。

パリスがそう考えていた時のことであった。


「もしもーし。………やっぱり反応ないか。ホント寝坊助さんだなー。

……実は中身死んでたりして。表面焼き焦げてるし。

……でも今まで面倒見てきて今更見捨てるのも……、

生きてたら悪いし。」


繭?の外から蝶の女の子の声がした。

どうやら動けない間見守っていてくれていたようだ。命の恩人、いや恩蝶だ。

それに声だけでもわかるが、かなり可愛いはずだ。パリスレーダーがビンビン反応していた。

思わず身体を動かして繭らしきものを破ろうとする。


「えっウソっ!?。動いた!!」


可愛い女の子が待っている。早くでなければ。パリスは必死になってもぞもぞした。


「ちょっと待っててね。……うわっ、これ以外と頑丈。ん~っ。」


外にいる雌蝶はパリスの繭らしきものを食べて出口を作ることにした。

ちなみに繭らしきものの正体は以前のパリスの体表が焦げたものだ。

人間でいえば日焼けではがれた皮と人肉ハンバーガ―の中間みたいなものを食っているわけだが、

あまりそういうことは考えなくてもいい。だってモンスターだから。


メスの蝶が開けてくれた穴から出たパリスが見た命の恩蝶は、なんていうか普通だった。

確かに美少女だ。普通に可愛い。

だが、なんというか普通だ。

よくマンガに出てくる超お嬢様学校にやってきた場違いな一般人の主人公位普通だ。

確かに主人公だけあって美少女だし、いろいろと有力者に愛されたり、

作者や読者に愛されたせいでいつの間にか補正がかかって美形度が上がったりはするがその本質はやっぱり普通だ。

単純な美しさの描写であれば明らかにスタート地点では他のキャラに負けてるそれなりに普通の美少女だった。


ユーミアやイレーネ、アイリーンなど蝶界屈指の美少女、美女をものにしてきたパリスからすれば、

単純に考えれば物足りないはずだろう。

勿論一定以上の美少女であることは間違いなく、むしろ普遍的に美少女であるというのは凄いステータスなのだが、

クレオパトラや楊貴妃を嫁にした奴がクラスで一番かわいい程度の女に満足できるかという話だった。


結論………、できた。パリスにとって一定以上の可愛さを持つ性別メスであれば、

無条件で大好物だ。

彼の愛は非常に広い。……まぁその反面凄く薄いのだが。


「ありがとう可愛い子ちゃん。オレはパリス。君の名前は?」






アイにとってソレを見つけたのは偶然だった。

なんかのんびり飛んでいたら黒い炭の塊を見つけた。

なんとなく生き物っぽいっというかぶっちゃけ蛹っぽい感じだった。

ホワイトバタフライであるアイのその純白の翅が汚れるのも構わずに少しだけ触ってみた。

そのときアイには確かに命の脈動が感じられたように感じたのだ。

其れからアイは偶に様子を見に来た。ずっと付きっ切りだったというわけではない。

安全そうな場所に隠したうえで、偶に近くに寄った時様子を見に来たりしていたのだ。

昆虫であるだけあってそれなりの価値を持ちつつ、蛹ゆえに動けない状態はまさにいいかもであったので、

低ランクの犬のモンスターなどに襲われそうになっていたのを助けたことも何度かあった。

光学的な光を使うグラスウィングバタフライとは違い、

どっちかというと神聖な光を作り出すアイの力で犬どもは膨れ上がって目玉がはじけ飛び横の犬とくっついて安らかに死んだ。

何処が神聖だ、どこが普通だと言いたいところだが、彼女はモンスターということでここはひとつ。

ここ最近光を出すものが漆黒の蝶に狙われるなんてこともあり、

白くて目立つアイはちょっと近寄るのが嫌だなぁと思って近づかないようにしていたのだが、

生きてるかもしれない蛹を見捨てるのはやっぱりできなくて頻度こそ落ちたが偶に見に来ていたのだ。


そんななか蛹が動きを示しどうやら出たそうだったので手助けをした。

実は彼女が食べたのは繭ではなくグロ(注意)だったことは生涯知らぬが吉だろう。

やっぱり普通だったので蝶族としてはそれなりの強さでしかない普通の蝶族モンスターであった彼女だが、

その繭を少し齧っただけで今まで食べたものの中に無いような力が湧いてくるのがわかった。

ド○キーばっかり倒していた奴が初めてはぐれメ○ルを倒したような感じだった。

そんなこんなで蛹から出てきた蝶は、アイが初めて見る、

いや、――――――――世界に初めて存在する種族のイケメンの雄蝶であった。





ファイアゼフィルス        RANK C+






名称パリス LV25



属性 空 虫 火 弱点 水

HP1100 SP1500 ATK1300 DEF1300 INT7000│(種 限界値) MAG1500 RE1300 DEX1100 AGI500

称号 七つの大罪『色欲』(封印) 竜殺し 同族殺し 死の淵を拝みしもの



種族特性 蝶感覚 糸を吐く 食草 吸蜜  内定強化(大) 炎の身体

毒耐性遺伝(大) 幽玄の舞い 揚力上昇 フェロモン生成 鱗粉


スキル 自己を映す鏡 対植物(特大) 好き嫌い克服 カリスマ(中) 交渉術 統制力(小) 柔軟性

回転 視力上昇 蝶派手に忍ぶ 滋養強壮 ヒモ 免疫低下攻撃 雷耐性(小) 姿勢制御 軽量化

機動性上昇 キラキラ 体力吸収 感覚強化 生命力上昇  ザ・目立つ 美味化 早食い

戦闘後捕食簡易化補正 光吸収 巨大化成長補正 スピナー テクニシャン 切裂舞 略奪 釣り士





種族変更の為以下のものが種族特性から消失します。

半透明 光学操作(透過、収束、屈折、反射) 光学機能付き鱗粉操作


種族特性変質の為以下のスキルが無効になりました。

炭酸ガスレーザー


優先である種族特性『炎の身体』を持つ為以下のものが無効になりました。

猛毒耐性 猛毒 筋力強化 ダイア化


火属性及び種族特性『炎の身体』に以下のものは取り込まれます。

体温上昇 発火 可燃付加 発光 火耐性(中) 


種族特性『炎の身体』により以下のものが使用できなくなりました。

再現できれば再使用可能になる可能性があります。

催眠作用 幻覚作用


原因不明の為以下のものが使用不可になりました。生命維持に関係がある可能性があります。

感覚操作


『感覚操作』が使用不可の為以下のものが無効になりました。条件次第では再使用が可能かもしれません。

幻影 幻覚

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