蝶カッコいいパリス様が出てこない代わりに不死鳥とモンスターと地形の話。
生者必滅、栄枯必衰、奢れるものも久しからず…。
平家物語と言い金糸篇の王殺しの話と言い、世界に残り続けることは難しいことを教えてくれる。
常に世界は変化をし続ける。変化する世界において永久を約束されるのは運命さえも踏破でいるもの達だけだ。
ヒトであれば現人神、モンスターであれば魔王と呼ばれる存在だ。
但し永久といっても様々な形がある。
個の永遠などは先ほど述べた領域の話だ。
しかし種としての永遠なら?
自身は滅びても自分の仔が、はたまた同種のものの仔が後を継ぎ仔を残していくのなら、
それは種としての永遠を約束されているということにならないだろうか。
個体として死なないもの、種として潰えないもの、
この二つ以外にも永遠は存在する。
言ってみればこの二つは何処までも半直線のように伸びていくものと、
端につくたびに継ぎ足される線分のようなものだ。
その他にも永遠に続く手段はある。
円だ。まあ厳密には円である必要はないが始動と終了の両端がくっついていればそこには永遠が生まれる。
そう、要するに無限転生、無限再生する類だ。
太陽が沈みまた昇ることからその在り方を例えて想像された空想上の動物は多々存在するが、
その中でも有名なものはやはり『フェニックス』ではないだろうか?
幸か不幸かこの世界にはフェニックスは実在し、
ランクSSの超常の存在として君臨している。
フェニックスは死した際その身体を自ら燃やし尽くして灰とし、再び雛鳥として再誕する。
その特性上仔を産む必要は無く、性別があっても生殖能力は存在しない。
そもそも1羽しか存在できず番が存在しないのだ。ちなみに今いるのはオスだ。
ある意味では究極のぼっちともいえる。
モテる必要もない存在だが少なくともパリスならそんな生き方はまっぴら御免というだろう。
フェニックスが消滅するようなことがあればそのニッチを埋めるために何かしらの作用が働くのだろうが、
消滅することが無いからこその不死鳥なのだ。それはありえないのだろう。
……ちなみにその血を飲めば不老不死になるとか言われているが、
そのままでは飲めないので薄めて冷やして飲んだ人間のおっさんは御年220歳の妖怪爺となり、
半ばヒトとしての原形をとどめていない姿になりながらも新興宗教の祖となり、
金や女性の信者、信者の妻や娘を愉しんでいるそうな。
つい最近地形が大きく変化してやたら急な凸凹が多い地形になった菌糸の森。
近くに幻惑の森が隣接しているが、その反対側のやや離れた場所には火山が存在する。
といってもそれなりにははなれているので大噴火でも起こらない限りは菌糸の森には大して影響はない。
精々土壌が酸性になりやすいとかその程度だ。
それに関しても酸性の土地をアルカリ性に変える特徴を持つ生物が多々存在しているので、そう問題は無い。
なぜこんな話をしたかというと、その火山こそが現在フェニックスが棲家にしている場所なのだ。
わりかし住処を移動することが多いフェニックスではあるが数百年に1回以上はこの火山に住みつく。
何かしら思い入れがあるのかもしれない。
ちなみに話がずれるが火山の近くには溶岩などが流れているうえに生息するモンスターが極地特有の強力な為、
ヒト族はまずやってこない。というかやってこれない。
溶岩の近くにいたらヨウガンウオやマグマカンディルが飛び跳ねてきて内側から焼き尽くされて死亡という羽目になるからだ。
普通の川から飛び出てくるダーツウグイとは危険度が大きく違う。
ちなみに火山帯の中ではヨウガンウオは刺して強くもないモンスターであるが、
体表温度が溶岩と同様であるため、当たるだけでもヒトの身には大ダメージだ。
一方、そこからかなり離れた場所にまで広がる温泉も多数存在しており、
池や湖のようなサイズのものまで存在している。
火山から離れたところにまで行けばそれなりにモンスターの脅威も落ちるため、
熟練の冒険者たちが入りに来ることも多い。
アルカリ性だけでなく、強酸性の温泉も多くバラエティーに富んでいる。
全体的に源泉温度44度PH3,2の炭酸泉、逆にPH10を超える重曹泉、
源泉温度100度の硫黄泉、など癖が多い温泉が多いがそれがまた味があるというものも多い。
ただし、温泉地帯特有のモンスターも非常に多いため、
のんびり使っているといつの間にかオンセンワニに囲まれて気が付いたら目の前で大きな口が開いているということもしばしば。
この世界では野外の秘湯はのんびりとは入れるところではない。
特に源泉の噴出孔が大きな場所は地下水を通ってやってくるモンスターもいるため、注意が必要である。
ちなみにしばらくたった後には火山を挟んで菌糸の森の反対側の方角に存在する人々の集落には、
この火山の麓から湧き出る温泉を引いた施設が存在する。
その施設では温泉を引いてくる際、モンスターが流れ込んでこない様にフィルターをかけたり、
一度空気中に出して人の目で確認するなど様々な処置が行われている。
手間はかかっているものの国費が出ているため利用者への金銭的負担は存在しない。
しかし偶に温泉を引く輸送管が破裂する事や、様々なトラブルが発生した際には、
危険な火山近くにまで冒険者が送りこまれることもある。勿論国費だ。
しかしこの時代では偶に温泉地帯に生える特殊な薬草やキノコを採取しに来る冒険者たちが来るくらいだ。
火山は非常に危険な場所であり誰も近づくことは無かった。
そんな温泉地帯の薬草を取りに来た冒険者は上空に火山から巨大な燃える鳥が飛んでいくのが見えた。
その鳥は火山の周りを数周回った後菌糸の森方面に飛んで行った。
火山や永久凍土など極地のモンスターは触れるだけでも危険なため、
あまりランクを当てにし過ぎるとランク以上の強さにやられてしまうことが多いので気を付けよう。
大体ランクはそのフィールドの補正を受けるため火山とかの場合人間から見れば1ランクぐらいは上げてみたほうがいいかもしれない。
ダーツウグイ RANK E
川などに生息している魚類モンスター。陸上にいる獲物を見つけるとその鋭い嘴を使って飛び掛かってくる。
視力が高い為、非常に精度が高く、目玉などを狙って突き刺さりに来る。
獲物に刺さった後は獲物の身体を喰い漁った後水辺に帰る。相手の血液で鰓呼吸する。
暫くの間は温かい温度でも平気。
但しその反面躱されて木にでも刺さってしまえばお終いである。
イオウダケ RANK F
同名のキノコがモンスター化したもの。倒すとモンスターで無いイオウダケになる。
イオウダケは乾燥させて粉末にすると非常に強力な爆薬となる。
胞子を振りまくために偶に爆発する。
ヨウガンウオ RANK E+
魚としてはダーツウグイなどと比べれば愚鈍ではあるが、ジャンプ力は結構高い。
獲物にぶつかって火傷させて攻撃する。地上に長らくいても問題ないものの、
長くいすぎると溶岩の身体が固まって死亡する。
マグマカンディル RANK D+
獲物にマグマの口吻で穴を開け、焼き溶かしたところから相手の体の中に侵入して内側から焼き尽くして食う。
非常に狂暴。
ヒバナ RANK F
根から熱を吸い上げ燃える花を咲かせる。
花を押し付けて攻撃してくる。しかし火山地帯に生息する草食モンスターにはただのごちそう。
オンセントカゲ RANK F
温泉付近に生息する爬虫類モンスター。温泉を飲んで生息している。
オンセンヘビ RANK D
温泉に生息する爬虫類モンスター。
時折温泉の表面等を泳いでいる。
オンセンワニ RANK D+
温泉に生息する爬虫類モンスター。特に濁った温泉を好み濁りに隠れて獲物に近づく。
温泉が地下水でつながっている場合繋がっている温泉にも出現する。
オンセンオタマ RANK F
温泉地帯に存在するオタマジャクシのモンスター。数が非常に多い。
オンセンガエル RANK D-
温泉地帯に生息するモンスター。オンセンオタマの進化系。
リゾートフィッシュ RANK F+
暖かい水に存在する魚類モンスター。鮮やかな見た目に反してうまい。
ヒコッケイ RANK D+
炎のトサカを持つ鶏型モンスター。気性が荒いが食べると美味しい。
但しなぜか体のどこに炎を受けても全て吸収されトサカの炎が燃え上がるだけなので、
焼き殺すことができない。生でも十分うまい。※常時殺菌済み。
ヒサイ RANK E-
ヒバナを主食とする草食の哺乳類モンスター。ファイアライオンの主食の一つ。
ファイアライオン RANK C-
燃える鬣を持つ哺乳類のモンスター。
メスは鬣は無いもののその形を持つ炎で構築された炎のキバはオスよりも強い。
というかオスよりもメスの方が危険。なぜならオスはめんどくさがりでぐうたらだからだ。
バットウサイ RANK C
その長い刀のような角を自在に振り回す強力な哺乳類モンスター。
夜間の草原などにレア種として出現する。
時折超高速移動や飛翔染みたジャンプなどその巨体に似合わぬ行動を取る。
一番多い攻撃パターンは突き。大体9回連続でついてくるのでその直後が反撃のタイミングだ。
ウマウマ RANK F
時折両前脚を耳の位置に当て2足歩行で体を左右に揺らす行動を取る。
求愛行動の一つか何かだと言われているが行動原理は不明。
ちなみに隙だらけなのでその瞬間を狙おう。味は名前の通り美味い。高地草原に存在する。
ミミガブタ RANK F
耳がデカい上に2つずつある豚モンスター。非常に聴力が良いものの逃げ足が遅いという欠点を持つ。
見付ければ多分容易に捕獲できる筈。まぁ基本的には人間自体がFランク以下なのでそこは頑張って。
非常に多産。家畜になりやすい特性があり簡単に飼いならされる。暖かい草原や森にいる。
飼いならされた個体は反抗心や警戒心を無くしただの家畜になる。そうなったらRANK F-以下。
耳を茹でて酢に付けるのがおいしい食べ方。
イグニススネーク RANK A-
溶岩の川かと思ったら実はイグニススネークでしたなんてこともある。
生きた溶岩の川のようなモンスター。
地形特色(例外も多いのであまりあてにならない。)
平地
特色が無い故にいろいろな種類のモンスターが集まりやすい。
但し何かに特化した強力なモンスターはあまりいない傾向がある。
草原 高い機動力を持った生物が多い。特に哺乳類のモンスターが多い。
生物の種類は多いものの臆病な種も多いため実質的なエンカウント率は言うほど高くない。
…但し決して低いわけではないので気を付けたほうがいい。
狭い草原地域だとそんなに強いモンスターはいない傾向がある。
林
木に登って行動するモンスターがちらほらいる。
意外と夜間に行動するモンスターもいるので泊まる際には見張りは突けておいた方がいい。
森
エンカウント率は高めのフィールド。
樹上からの不意打ちには常に気を付けたほうがいいかもしれない。
植物系モンスターが多く全体的に強力な種族と言われる昆虫系モンスターも他のフィールドより多く存在する。
池
魚類や両生類や爬虫類系モンスターが多い。
川のモンスターより耐久に富んだ種や変わり種も多いが閉鎖された空間故に、
強力な生存競争はおこわれにくく高ランクモンスターは少ない傾向があるが主と呼ばれる高ランクモンスターが、
いることも多いので警戒は必要。
川
魚類や両生類が多い。川の流れに対応できるように遊泳力に優れた種が多い。
ダーツウグイなどはよくいるが、魚を捕りに川辺に近づいた鳥モンスターを逆に狩ることもある。
どちらにせよ脆弱なヒト種は気を付けたほうがいい。
川の水をモンスターが入れない狭い水路で引いた水をおとなしく使った方がいいかもしれない。
沼
池と川であれば池寄り。ただ発生するガスと瘴気の関係上闇属性や毒をもつ種が多く、
肺呼吸により水陸両用の種も多くいる。粘性が高い水質の為、力強い種も多い。
温泉
温度が高く様々な成分が含まれた水系フィールド。
珍しいモンスターが多い。というか普通のモンスターが少ない。
基本的に別の温泉のモンスターを連れてきても大丈夫そうな様子。全然環境が違うのになぜだろう。
強さはやや強め以上のものが多いが、飛びぬけて強いものはいない傾向がある。
なんだか綺麗にまとまっている様子。
荒地
岩がゴロゴロしたそれなりに過酷な環境の為、表皮が強力な種が多い。
砂漠にも存在する鼠型モンスターハムハムやハムジローなど弱いモンスターも存在するが、
巨大化したカタツムリ、ドラゴンや稀に特殊な昆虫系も存在する為警戒は必須。
砂漠
砂だらけのフィールド。
特有のモンスターが多く存在する。サソリ系など強力なモンスターも多く存在するが、
意外に非常に多く砂漠に適応したゴカイやミミズのモンスターが存在する。
巨大なミミズか龍のような姿のものが存在するという目撃報告もある。
砂浜
海に近いという環境ゆえかかなり変わったモンスターが多い。
打ち上げられた魚モンスターなどを食べるような脆弱なモンスターも多いが、
けっして弱いモンスターだけで構成されているフィールドでないことをここに明記しておく。
浅瀬
海の中では比較的強くないものが多いフィールド。
ただし海の中自体が激戦区なので比較的という言葉に騙されてはアウト。
浅瀬といっても時折サメのモンスターなどが来るため安心はしない方がいい。
というか人間如きが安心できるフィールドはこの世界には無い。
サンゴ礁
浅瀬の一種。サンゴ系やそれを主食にするものが多い。
またサンゴを隠れ家にする小さめのモンスターも多くいる。
海
海系の標準となるフィールド。
危険度はそれなりに高め。
弱いモンスターから強いモンスターまで幅広くいる。
サメなどの強力なモンスターも多くいるが一番恐ろしいのは海大雀蜂。
危険の領域を軽く凌駕している。
深海
高い水圧と光の少ない海系フィールド。
全体的に高ランクモンスターが多く弱いモンスター自体がそういない。
人魚を含め人型のものが行っていいフィールドではない。
雪原
草原の亜種的な所。
氷属性のモンスターが多い。巨大な象のようなモンスターなども出現する。
身体が大きいものが多い。
洞窟
光が少ないがゆえにそれに適応したモンスターが多い。
蝙蝠系などは此処のフィールドが圧倒的に多い。
蝙蝠系は器用ではあるものの全体的には弱い部類のモンスター。
……だって哺乳類だし。
キノコを主食とするハエ系のモンスターも存在する。
また死体となった冒険者が発見されないことに未練があるのかゾンビやスケルトン系のアンデッドも存在する。
鍾乳洞
水系の要素が非常に強く出た洞窟に似たフィールド。
魚類や爬虫類両生類などが多い。
植物系は少ないが光が最も届かぬ最奥に光り輝く大樹のモンスターが存在したという記録があるため、
あくまで少ない程度の認識で。
丘
それほど強いモンスターはいないものの視認が容易で隠れる場所が少ない。
山
様々な種類のモンスターが多く存在している。
生物の多様性という言葉が実に強く感じられるフィールド。
魔法生物系以外のモンスターは低ランクから高ランクまで大体揃っている。
…魔法生物がいないということではない。少ないだけだ。
谷
厳しい足場に耐えるため足腰やバランスが強いモンスターが多い。
足場が気にならない鳥系モンスターも多いが、
以外なカタツムリや蟹や蛇などのモンスターの多さに驚かされる。
崖
谷に似たフィールド
水っ気が無いためか谷よりかはヤギなどのモンスターが多い。
高山
山系のフィールドの一つ。
足場が悪く気温が低いフィールド故に変わった種も多い。
特に植物系などがその傾向が強い。
弱くは無いが決して強くもないモンスター達がこのフィールドの基盤を造っている。
鳥系モンスターも多いがもっとも有名な天奏高山帯の主は昆虫族である。
空
翼を持つものの為のフィールド。
まぁバルーンフロッグなど浮かんでいるだけのものもいるがそれは気にしない方向で。
鳥族モンスターが支配しているようだが真の強者は有翅の昆虫系モンスターだ。
不消雲
大体決まったモンスターが存在する。モンスターの種類が少なく場所ごとに決まっている。
だから大体決まった装備でいけばOK。……そもそも人の身ではいけないか。
廃墟
魔法生物やヒト由来のアンデッドなど人間の生活に基づいたモンスターが多く生息する。
仮面や剣、ヨーヨーなどがふわふわ浮いていたりゾンビやウィスプなどが夜中に闊歩したりする。
地下室などはアンデッド系などが多め。ただし内側から鍵をかけておけば一応は安心。
後は壁をすり抜けたり扉の隙間から体の形を変えて忍び込むモンスターに注意するだけだ。
古代都市
廃墟に似ているがこちらの場合魔法生物の割合が高め。
液体のゴーレムとか動く石像が存在するなど魔法生物の楽園。
魔法生物は大地、海、空など地形属性を持たないものが多く、逆にいえば万能なものが多い。
火や水などの要素属性すら持たない弱点なしのものも多く存在する。
明らかにオーバーテクノロジーなエネルギー発生炉やマザーコンピューターのような機能を持った石版も存在する。
それらや、捨てられた信仰が実体化したものなどがボスであることも多い。
火山
その高温に耐えられることが前提条件となるために火属性の強力なモンスターが多い。
非常に癖のあるモンスターが多い反面攻撃属性は火系の比率が高い傾向があるので、
火耐性のある装備でいけば難易度はやや下がる。ただし元のモンスターが強力なため注意は必要。
モンスターが全般的にその強さに胡坐をかいているのんびりとした印象は受けなくもない。
海氷
史上最強のモンスター大魔王コキュートスヴェスパが君臨するフィールド。
遭遇率は他のフィールド同様稀少ではあるが、昆虫族が存在する。
問題はその昆虫族の中で蜂族の割合が多く、その上で個体値が高いものが多いことである。
通常のモンスターもユキムシを除いて強力なものが多いが、反面その死体から強力な装備が作られる。
ユキムシでさえヒトの身には一級品の対冷気装具だ。
非常に稀に大量の蜂族モンスターが世界中から集まって来るがこの時には近寄らないのが吉。
っていうか近寄るのはキチ。
海氷雀蜂王族種を中心とした絶対死亡レベルに挑む気概があればどうぞ。
宇宙
実は天体も大きく見ればモンスターの一部です。
様々な超強力な能力をもった天体を倒せるのはきっと大魔王ぐらいだ。




