蝶カッコいいパリス様VSクラミツハ 8
周囲の大気を振るわせるかのような爆発が終わった後、爆発の中央には一匹の蝶の姿があった。
クラミツハは周囲を闇で囲み闇の浸食の力で炎の熱エネルギーを奪ったのだ。
……とはいえ、その身体はもう文字通りの虫の息だ。高度を維持することもできず緩やかに降下していっている。
もはや爆発に吹き飛ばされていたパリスとアイリーンが止めを刺すために近寄ってきていても躱す気力もない。
「遺言くらいは聞いてあげるわ。」
「そうか、ならば吾輩が培った全てのものをお前にくれてやろう。
この巣もクラミツハの名もお前の姉も全て好きにするがいい。」
「言われなくても勝手にさせてもらうわ。」
「そうか、ついでだ。聞いてくれ。
クラミツハとは本来は闇御津羽神。本来は闇ではなく、水に起因する一族であった。
つまり本来の闇御津羽神は水であるからして、水属性ならまだしも、
闇属性の黒翅蝶に固執するというのは的外れなことなのだ。」
「……じゃあ私は的外れな理由で追放されたの…?」
「そういうことだ。だが今お前は妖酒という水の力を手に入れたクラミツハだ。
お前こそが真のクラミツハに相応しい。」
「この力は手段であって目的じゃない。私が、私が本当に欲しかったのは……。」
「お前は歴代のクラミツハの悲願だ。本来の闇御津羽神になれなかった歴代のクラミツハが、
そのプライドを満足させるために築き上げてきた代わりのものが闇の力、黒翅蝶の血筋だ。
だが、お前がそれを成し遂げた。吾輩はやったのだ。遂に本物の闇御津羽神を産み出したのだ―――」
「黙れ―――――。」
怒りが限界を超えたアイリーンはその翅をクラミツハに振り下ろした。
焦げてぼろぼろになったクラミツハの翅はアイリーンの翅に灰を残し、砕け散った。
「それでいい。『紛い物』は消される定めなのだ…。」
地に落ちていくクラミツハを眺めながらアイリーンはその翅に残った灰を撫でるようにして呟いた。
「…私が本当に欲しかったのはその『紛い物』の方だったのに…。私もあの炎の中で共に死ぬべきだったの。」
そう呟いたアイリーンにパリスは答えた。
「いや、それはない。だって美女の紛失は世界の悲劇だ。」
こんな時でも平常運航なパリスにアイリーンは呆れを通り越して羨ましささえ感じてしまう。
「んで?リーンちゃんは此処に残るの?『クラミツハ』の後継者として。」
「ここに私の居場所は今も昔も、これからもないわ。」
「じゃあオレがリーンちゃんの居場所になってやるよ。」
「パリス………。宜しくお願いしようかしら。」
この裏表も作れないようなオスは『クラミツハ』として生きてきた姉にはもったいない。
此処が私の居場所になる?いえ、してみせる。だけどそこには貴女は必要ないわ。
『クラミツハ』に『紛い物』は要らない。そうでしょう?姉さん(Irene)。
アイリーンはそう言って歪んだ笑みを浮かべた。
クリアゼフィルス RANK A+ 名称パリス LV145
属性 空 虫 光 風 弱点 闇 火 水
HP2730 SP3340 ATK1770 DEF1820 INT8000│(種 限界値) MAG2450 RE2260 DEX1830 AGI770
称号 コミュニティーリーダー 竜殺し 同族殺し
種族特性 蝶感覚 糸を吐く 食草 吸蜜 半透明 光学操作(透過、収束、屈折、反射) 内定強化(中)
毒耐性遺伝(大) 幽玄の舞い 揚力上昇 フェロモン生成
スキル 猛毒耐性 猛毒 自己を映す鏡 対植物(大) 好き嫌い克服 カリスマ(中) 交渉術 統制力(小) 柔軟性
回転 催眠作用 幻覚作用 視力上昇 かなり派手に忍ぶ 滋養強壮 ヒモ 体温上昇 免疫低下攻撃
火耐性(中) 雷耐性(小) 姿勢制御 軽量化 発火 可燃付加機動性上昇 キラキラ
体力吸収 感覚強化 生命力上昇 感覚操作 発光 ザ・目立つ 美味化 早食い 戦闘後捕食簡易化補正
光吸収 幻影 幻覚




