蝶カッコいいパリス様VSアブサントバタフライ
「ヒュー、可愛いじゃん。すっげー可愛い。いや可愛いというか綺麗系かな。
あぁもう同伴とか全然どうぞどうぞ。一緒にディナーしましょうよ。」
「うふふ、ではお言葉に甘えて。」
アイリーンはパリスの予想以上の上玉だった。
途中でミザリオスから奪い取ったコミュニティーのメスたちの事を忘れてしまえるぐらいには上玉だった。
それになんか雰囲気が怪しげな色香を纏っていてヤバい。
見た目のレベルでいうとユーミアやイレーネレベルだ。
(「…そういえばイレーネとどこか似てないこともないか?」
「……食事中に他の女性の名前を出すのは無粋ではないですか?」
そういって笑うアイリーンにパリスは謝る。
「ごめんごめん。オレが悪かった。」
「そんなに謝らなくてもいいですよ。お兄さんカッコよくてモテそうですから。
――――――そういえばお兄さんのお名前は?」
「パリスだ。いや~やっぱモテるとかわかっちゃう?わかっちゃうよね~俺イケメンだし。
火傷が無ければもっとイケメンなんだけどな。」
「火傷があってもイケメンじゃないですか。私もパリスさんに火傷しちゃいそう…な~んて。」
「マジで?やっぱり火傷しててもオレのイケメンさは伝わるもんだな。正直ホッとしたよ。」
受け入れられることは無いであろう火傷で醜くなった自分を受け入れてくれる女がいる。
そのことはパリスにとっての救いであった。
「…ところでイレーネさんってどなたですか?」
「いやいや、他の女の話するなっていったのリーンちゃんじゃん。」
「あら…そうでしたっけ?ごめんなさい。」
「ははは。まぁ友達?みたいな?」
「…てっきり彼女さんなのかと。良かった。パリスさんがフリーで。」
「えっ?もしかしてこれって脈あり?良かったら俺と付き合わない?」
「…はい。お願いしますね。」
「よっしゃー。」
「次はそちらがが奪われる側よ。『クラミツハ』。」
「ん?なんかいった?りーんちゃん。」
「いえ、別に?」
「しょう?しょうならよかった。」
これであのダメ男からリーンちゃんを盗ってやったぜと思っているパリス。
今彼は先程のダメ男の事を思いっきり嗤っているがパリスもまた気が付いてない。
―――――第三者から見れば程度の差こそあれ、
先ほど自分が嗤っていたオスと今のパリスの状態はそう変わらないということに。
それからしばらくの間アイリーンに入れ込んだパリスは自身のコミュニティーに戻らなくなった。
パリスを中心としたコミュニティーではユーミアとイレーネがパリスの帰りを待っていた。
「………遅い。」
「遅いですわ。新婚早々新妻をこれだけ待たせるなんて。おこですわ。」
「おこ…?」
「私怒ってますよ。という意味ですわ。」
「ボクも…おこ。」
「…本当にどこをほっつきまわってるんでしょうか?…私実家に少し帰らせていただきます。」
別にイレーネは離婚的なことをするつもりは無かったのだが少々実家に何とかしてもらおうという、
他力本願な甘っちょろく育てられたお嬢様思考で実家に帰ることにしたのだ。




