蝶カッコいいパリス様VS喜びの仮面
前回ミザリオスから奪ったコミュニティーはあくまで気が向いたときの暇つぶし用というか、
あくまでもサブ的なものだと位置づけたパリスは
誰かを連れていくことなく引き続き1匹で菌糸の森を飛行していた。
あくまで新しいコミュニティーの女の子たちは結構カワイイのランクであって、
本命はこの森のどこかに入りという色気溢れまくりの美女なのだ。
その捜索に疲れたパリスがふわふわ飛んでいると何やら向こうからもふわふわとんでくるものがあった。
喜びの仮面 RANK? 属性?
幸福の神というよりは不幸な人々の幸せになりたいという怨念が詰まった付喪神にも近い存在。
しかしながらも幸福の神として祀られた仮面は人々を喜ばせるために不幸の元を絶たんと
周辺のモンスター達に襲い掛かっていたのだ。
家畜に毛が生えた程度より少し強くなった程度の豚モンスタービッグピッグや、
イタチモンスターのボクサーミンクを仮面でぶつかったりして襲っていた。
透明な姿になっていたパリスはその様を見ていた。
(アレ、どう見ても人工物だろ……。)
そんなことを考えているとパリスの方近くにだんだん寄ってきたので思わず翅で地面に叩きつけてしまった。
人工物特有の気味の悪さがパリスの恐怖を逆なでしたのだ。
地に落ちた仮面は暫くすると再び動き始めようとカタカタ動き始めたのでパリスは何度も仮面を叩いた。
非力な蝶と言えども一応はモンスターである。もう一度叩かれた仮面は遂に罅割れ動かなくなった。
不気味なモンスターをようやく倒したと思っていたパリスだったが遠くをみるとふわふわと幾つもの何かが浮かんでいる。
近寄ってきたものは案の定仮面であった。どれも若干違うが同じものをモチーフにしたということはその特徴の類似性から見て取れる。
ふわふわと寄ってくる仮面はパリスの事が見えているのか割れた仲間に寄ってきているだけなのかはわからないがあまりの不気味さに、
パリスは近寄ってきた仮面を全部叩き割った。
最後に割れた仮面が「ば」と喋ったような気がしたがそれはきっとパリスの恐怖が産み出した幻聴だったに違いない。
「はぁっはぁっ、一体なんだったんだ。もうあんなのみたくねーよ。」
パリスの願いはかなわずこれからしばらくの間様々な仮面がこの森に存在することになる。
最初ほどの恐怖は薄れて入ったが仮面というものに対する嫌悪感は消え去ることは無かった。
それは仕方ないことだったのであろう。元が弱者たちの怨念の塊だとはいえ、
ほんの僅かながらも神の属性が宿っていた。昆虫族は本能的に『神』属性に嫌悪感を持つものも多い。
かの大魔王ですらそうであったのだ。パリスがそうなるのも仕方は無かった。
…いや、むしろそんなことすらパリスにはどうでもよく、
顔を覆う別の顔、仮面というもの自体への恐怖とも嫌悪と持つかぬものを感じていたのかもしれない。
ビックピッグ
ホントにでっかい豚。
キノコを好むが強いキノコには喰われることも多々ある。
成長速度と繁殖能力がやたら高い。
ボクサーミンク
チャンピオンミンクにまで進化すると非常に強い。
といってもそれは人基準。




