蝶カッコいいパリス様VS温い修羅場
なんだかんだでパリスのホームコミュニティーにまでついてきたイレーネ。
婚約者とまで自称するイレーネに正妻?であるユーミアと鉢合わせたらどうなるのか全く想像できなかったわけではないが、
敢えて先送りにして想像していなかったパリスは遂に審判の時を迎えることになった。
「パリスおかえり……。――――――そっちのメスはまた遊び相手?」
「遊び相手!?遊び相手ですって?このイレーネ・クラミツハ様を遊び相手などとはご挨拶ですわね。
私はそこのパリスの妻ですわ。」
「パリスはボクの夫。……ねぇそうでしょ、パリス。」
「え……まぁ、実は、そうだな…うん。」
「既婚者!?……いえ…、だったら………」
婚約者から遂に妻にまで格上げになったとはどんだけチョロいんだ……、
なんて現実逃避をしたいが浮気男にそんなに実に手段は許されない。
どの女の子にも嫌われないようにしたいのならなおさらだ。
人間であった時のパリスの生前は父親がしょっちゅう色んな女を連れ込んでいた。
それが褒められたことではないのは理解はしていたし、怒った女の被害を受けたこともあった。
そしてその息子であった彼は多くの女性と広く軽く遊ぶという、なるべく責任を取らず遊べる道を選んでいた。
しかし今そんな彼は既婚者である。決して夫婦という関係は軽いものとは言いにくいだろう。
さて、どうしようかと考えていたパリスだったが、
事態はパリスを置いても加速していきそうで何か手を打たなくては後々拙い事になりそうだった。
だから何も考えずにこう言ってしまったのだ。
(ヤ、ヤバい、俺、ピンチ!?どうしよう何言おう、もうなんでもいいや。)
「でも俺強いしカッコいいからいいじゃん。」
「………」
「………」
(しっしまった。これが噂の二兎追うものは一兎も得ず!?)
更にピンチを招く発言で、前世であればビンタされていたなと考えたパリスだったが、
「…………それも…、そうね。流石私の夫ね、『あなた』。」
「……許す。でもしっかり愛して。」
まぁ彼女らは人間ではないので人間の価値観で考えるのは間違っているのだ。
そんな感じで一夫多妻を許可されたようなパリスは新たな可愛い子情報を求めて頑張ることにした。
コミュニティーで情報を集めていると最近この近くの菌糸の森を中心に黒色蝶系の、
やたら色気溢れるメスの蝶の話を聞くことができた。
それを聞くや否やパリスはパリコレガールズを増やすために向かうことにした。
しかしその話には続きがあった。
その蝶に入れ込んだものは身を滅ぼすと…。




