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蝶カッコいいパリス様VS高慢そうな御嬢さん

空飛ぶイケメンことパリスとその伴侶ユーミアは激闘を経て群れの最上位ペアとなった。

最上位ペアなので結婚しても群れの中に留まることが許される。

そこでせっかくなので群れの中の可愛い子を根こそぎ手に入れちゃおうとパリスは考えた。


でもどうやらパーティーの主催者(スタッフ)側的ポジションのパリスがそういうことをするのはあんまりよくないらしい。

今までは参加者側のポジションだから不特定多数の相手をキープすることが見逃されていたのだ。しかし、


「いやぁ、オレがイケメン過ぎるのが悪いんだよね。イケメンだったらしょうがないよな。」

謎のイケメン理論で何でも許されると思っているパリスはユーミア以外のメスにもちょっかいをかけている。

ユーミアも最初は注意をしていたが最近はそれもパリスらしくていいかと放置している。

それと、パリスはまだこの世界では童貞である。

パリスは恋愛の最終的な目的の一つである物理的終着点よりも自分がイケメンだとキャーキャー言われること自体が好きなのだ。



ちなみにグラスウィングバタフライから、クリアバタフライにパリスとユーミアは進化した。

クリアバタフライは身体の透明度と、光学操作の応用によりほぼ視覚的に透明になれるAランクの上位体だ。



しかし、透明になったらオレのイケメンさがわからないだろなんて理由で普段は光学的要素の応用でむしろ見えやすくしている。


話は変わるが結婚した男には2種類のものがいる。

妻以外の女を求めない男と、妻以外の女を求める男だ。

ちなみにパリスがどちらの男であるかは言うまでもないであろう。


パリスはコミュニティーの周囲の外敵の検索及び排除という名目で偶に群れから離れて飛んでいた。

あるときパリスはダークバタフライの御嬢さんを見つけた。

なにやら遠目で見るだけでも美しく気品があるのがわかる。この世界に来てからメスの蝶では見たことのない類だ。


闇翅蝶(ダークバタフライ)は黒翅蝶(ブラックバタフライ)の上位種だ。

黒翅蝶系統のその大きな特徴として自然に黒翅蝶が発生しにくい代わりに

黒翅蝶系統の成虫から産まれてくる幼虫が親と同じ種族になりやすいという性質がある。

その傾向は上位種に上がればより顕著になる。

その性質を利用して特に闇翅蝶以上の蝶は子育てを行うものがいる。

通常は産みっぱなしで終わるところを成虫に育てられるのだ。

蝶族の中ではそのような蝶を名家と呼ぶ。

なるほどそれは他の蝶とは違うわけである。



パリスは群れのものから聞いた知識を思い出し、決断した。

よし、とりあえずナンパしよう。



「やあはじめまして御嬢さん。突然だがイケメンのオレの女にならないか?」

「きゃっ、…………なんなんですかあなたは。」


「通りすがりのイケメン様さ。」

「………品位の欠片もありませんわね。さようなら。」





「……えっ?マジで?オレもしかしてフラれたの?」

かなり意外そうにするパリスに闇翅蝶は心底呆れたように言う。

「今ので断れれない要素がどこにあるのか教えていただきたいものですわ。」


「だって俺イケメンだし、コミュニティーではこれでもモテたし、薄っぺらいのがいいって言われたし。」

「最後のは多分褒められてませんわよ……今度こそ本当にさようなら。」


彼女は知らない。本当に薄っぺらいが褒め言葉であったこと。

ついでに彼が妻帯者であったことを。




クリアバタフライ RANK A 名称パリス LV90

属性 空 虫 光 風 弱点 闇 火 水

HP2300 SP2500 ATK1380 DEF1620 INT6500│(種 限界値) MAG1500 RE1500 DEX1300 AGI450

称号 コミュニティーリーダー

種族特性 蝶感覚 糸を吐く 食草 吸蜜 半透明 光学操作(透過、収束、屈折、反射) 内定強化(中)

毒耐性遺伝(大) 幽玄の舞い 揚力上昇 フェロモン生成


スキル 猛毒耐性 猛毒 自己を映す鏡 対植物(大) 好き嫌い克服 カリスマ(小) 交渉術 統制力(小) 柔軟性

回転 催眠作用 幻覚作用 視力上昇 かなり派手に忍ぶ 滋養強壮 ヒモ 体温上昇 免疫低下攻撃

火耐性(小) 雷耐性(小) 姿勢制御 軽量化

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