蝶カッコいいパリス様VS卵の殻
転生という言葉を知っているだろうか?
死んだら同一の肉体に復活する西洋の人にはなじみない言葉であろうが、
東洋の人であれば、特にファンタジー好きなインドア系ならよく知っている単語であろう。
某サイトでは神様がトラックだったり土下座になったりしている話が乱立しているので、
そういう話が好きな人はぜひ某サイトで転生タグで探してみて欲しい。
んでもって評価が低い順で探せば多分2回も次のページにいかないうちにこの話が見れるだろう。
な~んてメタな話はやめにしてちゃっちゃと本題に移行しよう。
結論を言うと、少年は虫の幼虫に転生、又は憑依しました。ってことだ。
少年の前世なんてのはこの際多分関係ないのでまるっとカット。
取り敢えず、性欲盛んな女好きのチャラいイケメンが異世界で虫けらになりましたということぐらいで、
説明を終えようと思う。
少年は先程までイケメンのニンゲンだったことを覚えている。
今でも少年はイケメンだ。―――――――――――ただしイモムシだ。
RANK F ベーシッククロウラー 固有名称未定
これが今の彼だ。
「アレ…?、オレ………イモムシかよっ!!」
転生したことに気付いた彼の第一声がこうなってしまったのも無理はあるまい。
そもそも、彼はそれなりに勝ち組な人生を歩んでいたのだ。
女の子にモテるという0点なチャンピオン的に大事な要素を満たしていた彼は勝ち組だったという自信はあった。
それなのに、それなのに、だ。
なぜいまオレはイモムシになっている、そう思う彼が憤るのは仕方がない。
だいたいこういうのは前世でさえなかった奴が異世界で神様チートではーれむになるのが王道なのだ。
負け組が不思議な何かで勝ち組になり軽薄なイケメンより女の子にモテる話が共感されるものなのだ。
どちらかというとその軽薄なイケメン筆頭であった彼が転生しても
大体他に転生してある主人公の噛ませ犬的なポジションに落ち着くのだ。
しかし彼は今回この話の主人公である。
「いや、ぶっちゃけありえねーし。なんだよコレ。夢?オレ様のイケメンが台無しだろ。」
そんなことを考えていた時彼はお腹がすいた。とりあえず生まれてきた卵の殻を食う。
食べ終わった時なんか力が湧いてきた。
「何だこれ?殻食べただけでなんか強くなった気がするって。ヤベーよ。」
取り敢えず近くのマメ科っぽい葉っぱを食べてみる。
「うわっ、苦っ。何これ、チョー苦いし。」
そう言いながらも食べたものを吐かない辺りは周りに普段イケメンっぽく見せるための行動基盤はしっかりしている。
もしかしたら、イケメンの反芻したものならありがたがって食べる女子もいるかもしれないが、
少なくとも私はそうは思わない。
まぁどんなにまずくても周りにも同じ植物だらけで他に食うものが無いのならそれを食うほかあるまい。
強烈な苦みも食べ続ければなれる。ブスにも三日でなれるのと同じ理屈だ。
「まぁブスはノーセンキューだけどな。」
軽薄なイケメン筆頭の彼はそう呟きながらも苦い草を食み続けた。
この世界の植物は基本若干大きめです。無駄にデカいです。モンスターが食べてもなくなりきらない程度には。




