表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/139

蝶カッコいいパリス様VSクソ苦い草

むしゃむしゃむしゃ。


暖かくなるころになるとアズールバタフライから産まれた卵が孵り始める。

先程から孵った幼虫達がクララソウを食みまくっている。

「すっごくおいしいよね。これ。」

クララソウはアズールバタフライ幼虫にとっての母の味といってもいい。

アズールバタフライの成虫は基本クララソウにしか卵を産まないのだ。

勿論クララソウが大好きな幼虫の為だ。

産んだら産みっぱなしの親のせめてもの愛情といったところだろう。

仔を育てる蜂や、自らを仔の糧にする蜘蛛なんかと比べるのは比較対象が悪い。

基本昆虫なんてそんなものだ。

幼虫達はクララソウを食いつづけ急速に成長する。


やたら美味しそうに苦いこと極まりない植物食べる

アズールバタフライ(幼虫)として生き延びれば将来が約束された幼馴染を見ながら、

進化先が未確定なベーシッククロウラーとして産まれ、今グリーンキャタピラーな

オスの幼虫は答える。


「いや、どう考えても苦すぎだろ、これ」

「えっ?ソレがいいんじゃない。わかってないなぁ。」


いや、まぁ食べれないことはないけどさー。幼虫(こども)がいうセリフじゃないだろ。

横目で一心不乱に有毒植物を食み続ける幼馴染にあきれながらオスの幼虫、

パリスは自身もクララソウを食べ始めた。

うえーマズイ。もう一口。


何処か牧歌的な雰囲気の漂う草原だが、忘れてはならないことがある。彼らは弱者なのだ。

このうち生き延びるのは何匹になるだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ