蝶カッコいいパリス様VSデートの計画
新しい居場所はパリスにとってハッピーな場所だった。
可愛い子は多いし、イケメンだからと言って危険視してくる奴はいないし、
なんかしっくりくるとまでは言わないものの、居心地は良かった。
やっぱり生半可にレベルが低い集まりよりも特定の選別によるコミュニティーの方が居心地はいいものだ。
例えば地元の中学校が荒れてるから受験してどこかの付属中学などにいったらやっていけたとか、
一定以上の値段の店に行けば客層もしっかりしていて他の客に迷惑を受けることも少ないとか、そんなところだ。
以前のコミュニティーはただそこらへんで生まれた蝶の幼虫という括りしかなかったので、
いわゆる『ハズレ』組の中でもザコじゃないグループなどがいたり、
端的にいうと他者の脚を引っ張るような奴らが多かったのも事実だ。
まぁそんなこんなでパリスが今のところ新コミュニティーで成功してるよ的な話は置いといて、
新しい場所から結構遠くに離れた場所にデカい山がある。
森の上空からその方向を見てあ~山があるな位遠くにある。
別にパリスは登山とか暑苦しい真似は好きではないので特にだからどうだってことはない。
むしろ遠出するよりも可愛い女の子たちと一緒の方がマシだと思ってる。
だったら可愛い女の子と一緒に遠出だったら?
―――それはデートだから断る理由は無い。
コミュニティーの実質的な影の支配者であるユーミアの姉の差し金でパリスはデートに行くことになった。
そのこと自体に不満はなく、寧ろラッキーな所はあるのだが、
実の妹をまだよく知らないであろう男と一緒にさせるなんて女という生き物は良くわからないとパリスは思う。
姉や妹が巨乳だのなんだのそういうことは男ならあんまり他者に言いたくないが女は違うのか?と。
まぁパリス的には都合がいい分には全然構わないが。寧ろその姉妹連れてきてよって言う位だ。
ちなみにユーミアの姉にも一緒に来ないかと聞いたパリスは変わらぬ笑顔のままで黙殺された。
硝子翅蝶集落長の妻
あの子は私に似て可愛いんだけれど、『なぜか』そういう浮いた話が昔からないから。
あのパリス君、性格はちょっとチャラいけどポテンシャルはかなりの優良物件ね。
いいんじゃないかしら?ユーミアちゃんの為にも群れの為にも、蝶族の為にも、…私の為にも。




