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蝶カッコいいパリス様VS自身の変化
チュウニンジンを倒したパリスはまたひたすら遠くへ飛ぶことにした。
往々にして単調なことをしているときほど、考えが浮かぶものだ。
例えば誰もいない校庭を只管グルグルと走っているとき、
例えば自転車で一人で下校しているとき、
何かしら体を動かしつつなおかつ周囲に気を配らず同じことを繰り返す時程
妄想が進む人も多いのではないだろうか?
少なくともパリスはそういう類であった。
パリスはもうこの世界が夢でも何でもないことには気が付いていた。
夢にしては長すぎるし、痛みや苦痛もある。
更に夢なら醒めてくれと思っても決して醒めてくれない状況が、
パリスにこの世界が夢でないことを告げている。
更に自身が虫であるということには、成虫になってから急速にであるが、
かなり順応してきた。もはや虫として生き、他のメスの虫に欲情する事にもほぼ抵抗はない。
むしろ虫の姿であっても自身の姿は今日もイケメンだとさえ思っている。
パリスは考える。
まだ遭ったことはないがこの世界に人はいるのだろうか?
そして人にあった時にじぶんはどうするのだろうか?
きっとオレには人は殺せない。人であるという部分は薄れてきたものの、
人であったということは今だ消えていないし…
でもきっとブスや男なら殺せるだろうな、と。
パリスにとってそれらは真っ当な人のカテゴリーに入れていない。




