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蝶カッコいいパリス様VSチュウニンジン

パリスがハイクラスターリコリスから蜜を吸って腹8分めぐらいになっていざ飛び立とうとしたとき、

奴らがやってきた。夜討ち朝駆け、食事中に睡眠中、果てはいや~ん(伏せ音)な事をしてる時を狙うのは、

暗殺の常套手段だ。

しかしそれは隠密にやってこそ。

人目を憚らないどころかBGMまでつけて登場する彼らこそが現代の



N I N J A



忍びである。


シュシュっと参上~、

シュシュっと忍者じゃ~ん。


「ニンニンニン」

「ニンニンニン」

「ニンニンニンニンニンニン」


以前の3匹が今度はパワーアップして帰ってきた。


チュウニンジン B-



「WAO SHINOBI GREAT!!」

パリスのテンションが10上がった。



3体のゲニンジンは厳しい特訓の末にチュウニンジンになって帰ってきた。

隠れ里にて、熱血溢れる修行の日々があったのだが今回は省略する。

それぞれ『空』『海』『大地』の力をもって強化されたチュウニンジンは新たな力でパリスに襲い掛かる。


「「「ニンッ!!」」」


三体はパリスの周りを囲んで周りだした。


「「「ニンッ!!!」」」


再度3体は掛け声を駆けると、1体は空を飛び、1体は地中に潜り、1体はその場で横になって跳ねていた。







「………エア、クロール…か?」

草原で『海』の訓練成果が生かせるはずもなく、1体のチュウニンジンは全く意味不明な行動を取る。

一瞬呆気にとられたパリスの虚を突いて上空から火遁の術が、

地下からは土遁の術が発動する。



「……ちぃぃっ」

炎と岩のサンドイッチになることはなく、

咄嗟にでも躱しきれたがパリスは此処で忍者の奥深さを知る。

(一見意味が無い動作が次への布石。蝶の舞いに通じるところがある。やはり忍者、侮れねぇ。)



再び2体のチュウニンジンは空と地下にもぐり、残された『海』のチュウニンジンは何やら印を結ぶ。


「おぉう。N I N J U T S U? T Y A K U R A?」


思わずパリスは背後に下がる。チュウニンジンの周りに砂埃がたったがすぐにそれはパリスの送風によって消える。

気付けば目の前のチュウニンジンは横たわっていた。


(変わり身の術か!?)

気配は感じないがもしや、と背後を振り返るともう一匹のチュウニンジンが






いるなんてこともなく倒れていたチュウニンジンの背中が開くとそこからチュウニンジンが出てきた。

「意味ねェっっ!!ただのチャックラーかよっ!!」


色んな意味でがっかりな海のチュウニンジンは多分クラスに一人はいるムードメーカーだが使えない奴だった。

そんな海のチュウニンジンにまたしても気を取られているうちに空と地下から再び炎と岩が迫ってくる。


パリスはひらりとまたしてもギリギリで逃れたが、普段の最小限度で躱すためのギリギリではなく、

回避が危うく間に合わないからこそのギリギリだった。


「どうでもいい行動を起こしながらもその注意を一身に惹きつける。流石忍者汚いな。」



圧倒的な破壊力を持つ攻撃を即時に出せる種族で無い蝶族たるパリスは、攻撃手段は限られる。

即ち直接攻撃だ。

目の前のチュウニンジンを見ると、

根っこの足からはみ出た細い根っこがチャックに引っかかっている。一見痛そうだ。

だがそれも罠かもしれない。

しかし、


「裏の裏の裏の裏を呼んであえてそのままいくぜっ!!」


一瞬だけ翅を向け屈折した光で目晦ましを行った後、

パリスはチュウニンジンの後ろに回り込んで前に突き飛ばす。

つんのめるように倒れたチュウニンジンの背に留まりストローを突き刺す。

中々刺さりにくい感じであったが刺さりはしたので一気に養分を吸い取ると、

倒れたチュウニンジンはビクンビクンとしだした。


「とどめだっ」


パリスは他の2体が再び攻撃に来る前に空高く飛び、太陽に背を向け翅をチュウニンジンに向け、

太陽の光を全反射の要領で反射収束させながらカッコいいポーズをとる。





なおそのポーズに意味は無い。ただ光属性っぽいだけだ。



しかし身体そのものが根であるニンジン系モンスターには光線はかなり強烈だった。

「ニ……ン。」

そういって1体のチュウニンジンが息絶えると、残った二体は攻撃をやめ、

厳しい訓練を共に耐えた仲間に駆け寄り、を両端から掴むと走り去っていった。


「オレなんか悪者っぽいな。」

パリスのスキル『対植物(中)』が『対植物(大)』に、『派手に忍ぶ』が『かなり派手に忍ぶ』に成長した。



グラスウィングバタフライ RANK B- 名称パリス LV65

属性 空 虫 光 風 弱点 闇 火 水

HP1850 SP2330 ATK1200 DEF1500 INT5200│(種 限界値) MAG1300 RE1300 DEX1000 AGI380

称号 無し

種族特性 蝶感覚 糸を吐く 食草 吸蜜 半透明 光学操作(透過、収束、屈折、反射) 内定強化(小)

毒耐性遺伝(大) 幽玄の舞い 揚力上昇 フェロモン生成


スキル 猛毒耐性 猛毒 自己を映す鏡 対植物(大) 好き嫌い克服 カリスマ(小) 交渉術 統制力(小) 柔軟性

回転 催眠作用 幻覚作用 視力上昇 かなり派手に忍ぶ 滋養強壮 ヒモ 体温上昇 免疫低下攻撃

火耐性(小) 雷耐性(小) 姿勢制御 軽量化

仲間の葬儀を終えた2体のチュウニンジンは強くなるために新たな修行を受ける。

しかしそれは想像を絶する厳しさの修行だった。

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