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3. どうして小説サイトでは長文タイトルの作品が多いのだろうか

私はもともとネット小説とはあまりなじみが無く、

「小説家になろう」を利用し始めたのも「自分で小説を書いてみよう」

と思ったのがきっかけでした。


そんな私のようなネット小説やそうしたサイトにあまり縁の無い人が

よく疑問に抱きがちなのが、

「どうしてネット小説やライトノベルのタイトルはどれも長文で、

どのような物語なのかをタイトルだけで語ったようなものばかりなのだろう」

ということです。


私もずっとこれを不思議に思っていて、

「ライトノベルにおける流行か何かなのだろうか」

と感じていたのですが、

自分自身が「小説家になろう」に投稿するようになってほんの数日で

「ネット小説サイトでは必然的に小説のタイトルが長文になってしまう」

という構造があることに気付きました。


今回の記事では、そのあたりについて掘り下げてみたいと思います。


本屋で小説の棚を見てなんとなく良さそうな作品を購入しようとするとき、

あるいはamazonなどでなんとなく自分に合いそうな作品を探して購入するとき、

タイトルは「とりあえず手に取る」「とりあえずページをクリックする」という

きっかけにはなるものの、タイトルだけで「その作品を読むかどうか」は普通は決めません。


もちろんすでに有名な古典作品などを購入するときなどは、

「最初から○○という小説を買おう」と決めて選ぶので別ですが、

「何か自分に合いそうな小説を探して買う」ときはやはりタイトルだけでは決めないでしょう。


まずはタイトルやジャンルを見て「とりあえず手に取る」か「とりあえず詳細ページをクリックするか」を

考えた後、本のあらすじの部分を軽く読んだり、目次の部分を見て合いそうかどうかをチェックしたり、

そうしたタイトル以外の情報を精査したうえで「実際に読むかどうか」「実際に買うかどうか」

を決めます。


要するに「とりあえず手に取る」から「実際に小説の中身を見る」までに

大きなワンクッションが存在します。


言い換えると「その作品がちょっと気になる」から「実際の小説の中身を見る」

までのハードルが大きいので、前者から後者に至る決心をするまでに

読み手がそれなりの情報の精査を行うということです。


しかしネット小説サイトではここの仕組みが一般的な小説の購入とはかなり異なります。


トップページなどでは主にタイトル(とジャンル)のみがズラッと並び、

読み手はそのタイトルをクリックしただけで小説の本文ページに直接飛び、

その小説の中身をすぐに読むことができます。


すなわち「その作品がちょっと気になる」から「実際の小説の中身を見る」

までのハードルが本屋などでの小説の購入よりも圧倒的に低いのです。


本屋で「タイトルだけを見てちょっと気になったから購入して実際に読む」

というふうにする人はほぼいませんが、ネット小説サイトでは

「タイトルだけを見てちょっと気になったから本文を実際に読む」

ことはごくごく普通のこととして起こりえます。


しかも「小説家になろう」のトップページではあらすじも表示されず、

新着更新作品などの「もっと見る」ページに行けばあらすじは出ますが、

意外とあらすじにしっかりと目を通さずにタイトルをクリックしがちです。


これは自分が読み手として「小説家になろう」を使ったときに気付いたのですが、

「どうせクリックして本文を見れば雰囲気はわかるし」と思うので、

クリックするかどうかをタイトルとジャンルだけで決めがちです。


すなわち、本屋やamazonで小説を購入するときと比べて、

「実際にその小説の本文を読むかどうか」を決める際の

タイトルが果たす役割が小説サイトのほうが圧倒的に大きいのです。


しかし、一般的には「小説を実際に読むかどうか」を決める際には

その作品のおおよそのストーリーや設定やあらすじが重要になります。


すなわちネット小説サイトにおいては、

「小説を実際に読むかどうかを決めるのにあらすじなどは重要だが、

タイトルだけを見て読むかどうか決めてしまうことが多い」

という構造が存在するため、

必然的に「タイトルに準あらすじ的な要素を込める」

という傾向が生まれます。


こうなっていればタイトルだけで読むかどうかを決めやすくなりますからね。


ただこの構造に対してもやっとした気持ちを抱く人も多いかと思います。


「それってもはや本来の意味のタイトルではなく、

準あらすじにタイトルという看板をつけただけでは?」

という疑問です。


実際にこの疑問はその通りなのだろうと思います。


なので本来はタイトルと現在の「あらすじ的準タイトル」を並存させるという

システムにしたほうがいいのではないのかとは思うのですが、

現状はそういうシステムではないので致し方ないところではあります。


中には「準あらすじ機能を持たせつつタイトルらしさも持っている」

という作品もありますが、ランキング上位の作品であっても

「タイトルというよりはほぼ準あらすじ」という感じのものが多いのは

タイトルらしさと準あらすじ機能の両立の難しさを示してもいます。


そしてこの構造は「準あらすじ機能を強く持たせていないとクリックされにくいため、

自分が本来つけたいタイトルをつけにくくなってしまう」というジレンマを

投稿者の側に生むことにもなりますが、現状のシステムにおいては

このあたりは「(準あらすじ的タイトル) (原題:○○)」みたいな

折衷的なタイトルをつけることで両立させざるをえないのでしょうね。

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― 新着の感想 ―
そしてそれを逆手にとってタイトル通りなのに読者の想像するであろう内容から離れたストーリー展開をする捻くれた作者が出でくるわけでw
なろうに於いて、小説の中で、唯一作者ではなく読者の為にあるのがタイトルとあらすじであるという言葉が今も頭に残っています。 そこに一切作者の欲望は入ってはいけない、純粋に読者に見つけられるためだけにある…
タイトル内に本来のタイトルを『 』でまず書き、その後ろにはキャッチコピーみたいなスタイルが正解かもしれません。あらすじまで読んでくれるのはPC読者だけなので。
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