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前世は限界社畜OL、今世は魔法少女!?  作者: 下菊みこと


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3/7

上司がお祝い会してくれました!!!

「ふー、お疲れ様でしたー!」


防衛省・魔法少女部。


ユーミリアは目をキラキラさせて、今日の戦果のデータを見上げる。


「アーサー司令官、アルフレッド参謀、今日投げ銭凄かったですね!それに敵の死骸から剥いだ素材もレア物だったしー…最高ですね!」


ホクホク顔で拳を握るユーミリア。


「これで国も私たちも、今月はほくほくですね!頑張った甲斐がありました!」


満面の笑みのユーミリアに、アーサーが少し笑う。


しかしアーサーにはユーミリアに言っておくことがあった。


「だが、今日はちょっと危なかったぞ」


低い声が、いつもよりさらに低くなる。


いかにも怒ってますと言いたげな声だ。


「あのボスの奇襲、お前じゃ…少しでも反応が遅れてりゃ掠ってた。お前が傷物になったら魔法少女部の損失だ。わかってんのか」


「うっ…すみません。今度こそもっと防御や回避に力を入れてみせます!」


最推しからの「お叱り」にしゅんとなるも、次に生かしてみせると意気込むユーミリア。


そんなユーミリアの頭を優しく撫でるのはアルフレッドだ。


「反省点はありますが、咄嗟にしては上手く反応出来てました。防御姿勢を取れたのも良かったですね。訓練の成果はちゃんと出てるようですよ」


「アルフレッド参謀…!ありがとうございます!」


この兄弟、上手くお互いを「飴と鞭」にして魔法少女たちのやる気を上げるのが本当に得意だ。


「これからはもうちょっと僕たちの指示にも耳を傾けてくださいね」


「は、はい!気をつけます!」


「よし、わかってんならいい」


アーサーもユーミリアの頭を愛おしそうに撫でる。


二人の優しさに、ユーミリアは赤面しつつも嬉しそうだった。











神様、仏様、あるいはなにかしらの上位存在様…私をこの世界に転生させてくれてありがとう…!!!


そんな風にユーミリアが心から祈るにはわけがあった。


煌びやかなシャンデリアが輝く、最高級のレストラン。


ユーミリアは目の前に並ぶ高級な料理たちを前に、目をキラキラさせる。


推しが!


私を!


こんなところに連れてきてくれた!!!


それも他の魔法少女はいない!


特別扱い!!!


そう、今日は魔法少女部の成績(投げ銭)の良さからボーナスが跳ね上がったので「お祝い会」をアーサーとアルフレッドが開いてくれたのだ。


一番頑張ったエース級のユーミリアだけを招いて。


「おい、ユーミリア。もっと食え。お前はちんちくりんなんだから、もっと肉を食わねぇと体がもたないだろ」


アーサーが高級ブランド牛のステーキを、ユーミリアの口に運ぶ。


「あ、ありがとうございます、アーサー司令官!」


「こちらの特製スープもどうぞ。お肌にいいそうですよ」


アルフレッドがスープの器をユーミリアの方へ寄せる。


前世では天涯孤独の限界社畜OLとして、ラピスラズリ兄弟だけを心の支えに苦しい生活を強いられたユーミリア。


それが今世は…かなりのお給金をもらって家族に多額の仕送りまでして、最推しのラピスラズリ兄弟に囲まれて特別扱いされている。


「うぅ…美味しいです、美味し過ぎますっ…」


ふっくらした頬にぎゅうぎゅうに、ステーキを頬張る。


「はは、いい食いっぷりだ。お前を喜ばせるために連れてきたんだからな」


アーサーは満足そうに微笑む。


いつもの獰猛な笑みではなく、優しい微笑みだ。


ユーミリアは一瞬硬直した。


「ラストは僕の選んだデザートですよ。ユーミリアさん、甘いの好きでしょう?」


ここまでされたなら、明日からも頑張れる。


頑張る他ない。


「明日からも、日本の平和を守ります!」


「おう、期待してる」


「でも、まずは怪我をしないのを大前提にしてくださいね」


ユーミリアは今日も今世の幸福を噛み締める。


前世味わえなかった分まで満たされた、今世。


こんなに幸せなら、どんな敵だって粉砕してやる。

高評価、ブックマークなどありがとうございます!とても励みになります!完結まで頑張っていきますので、楽しんでお付き合いいただければ幸いです!

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