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ソラ姫、登校す2

乙女の柔肌をそんな簡単にひけらかしてはいけません。長く生きていはいても成長速度はそれほどでもないのが火星人の吸血種の特徴ですから。

 はっちゃんとの登校早々に、学校の門の前で歌音に拉致されてしまった。全力で振り払おうと離さない。何という力をしているのだこの女は。いや、女だったか?娘はおると言ったがそれは〇〇だ。我△△は〇〇を掣肘しなければならない・・・そうでなくては・・・?、あれ、今の思考は何だ?いつの?あの時、なにがあったっけ。

突然割り込んできた見知らぬ思考。いや、知らない訳はない。だが何故?何がそんなに悔しいの?そういえば狐はどこに?あの子と出かけてしまったわ。戻ってくると思うんだけど・・・・・・。

 ふと気がつくと私は完全に着せ替え人形。こんな服いつの間に用意していたの?この服はあの人を思い出す。あの人△△と〇〇はお友達?長年の同志??何の事かわからない。まだ少しだけ若い太陽のイメージ。もっともっと古い太陽の姿。私が最後に火星から見上げた、現在と変わらなく見える太陽。みんな太陽。でも違う。私の太陽はあの子が残してくれた大事なもの。・・・・・・何よ歌音、何を笑って見ているの?えっ、思った通り可愛いって、私が可愛いのは当然でしょう。私は火星の姫よ。こんな巫女服なんていくらでも着こなして見せるわ。高下駄だってお手の物よ。聖歌のお下がりだって関係ないわ。聖歌、聖歌って確かメイの・・・何だっけ頭が痛い。何か飲み過ぎのイメージだわ。はっちゃん、はっちゃん、助けて。私は歌音とおつきの巫女たち、そして犬神共の手によって可愛い巫女服に着替えさせられ、校門前に戻されたのだった。さっきまでの記憶?そうだ、あの記憶は何だったのだろう。懐かしいあの子の姿と私を不可思議な瞳で見つめていた二人の女性。いや、女性だったのか?多分そうだけど頭が働かない。とにもかくにもこの状況よ。はっちゃん、ボケっとして見てないで私を、このソラ姫を助けなさい。

 私が叫ぶと、喧騒が戻ってきた。気がつくとそこは先ほど拉致された学校の門の前。歌音と昨日紹介された都という生徒会長というのの代理、そしてはっちゃん。私ははっちゃんの顔を見ると不覚にも涙がこぼれ、思わず抱きついてしまった。周りでは私の姿を追っていたと見える、制服というものを着た男女が(さっきまで私も女子用のそれを着てたっけ)、黄色い歓声やら、はっちゃんを恨むような怨嗟の声やらを上げるやら。ぐちゃぐちゃだ。何で?そんな混とんとした状況下で飛んできた声があった。

「こらーお前ら。はしゃぎすぎだぞ。舞校生ならもう少ししゃんとしろ。」

「しまった、宮さんだ。」

「宮さん、ごめんなさい。」

「者ども~引けい。勇気ある撤退をするのだ。」

「はっちゃん、憶えてろよ。せっかくのフリーの姫だと思ったのに。」

「ソラ姫、わたくしめの純愛は、あなたにこそ捧げます。」

何か変なセリフも聞こえるわ。私って罪?罪な女なのね。ちょっと手を振ってみたり。周りの男女はまた歓声を上げてくれた。

「こらぁ転校生。外国の賓客と言っても限度があるぞ。こら、歌音。この大騒ぎを止めさせろ。」

宮さんと呼ばれた男性が怒鳴っている。男の人が男らしいのは、何か落ち着くわ。何千年ぶりだろう。こんな気持ちになったの。

「宮さん先生でしたわよね。申し訳ございません、私の美貌が為このような騒ぎとなりまして。

「い、いや、すまんな、水を差してしまって。」

そこに茶々を入れる歌音。

「あら、せんせ。若い可愛い娘には弱いのね。」

「こらー、歌音。お前はいつもこんな。年齢を考えろ。」

「あら私、まだまだ若いわよ。規範さんもそう言ってくれてるし。」

「そうか、なら規範に厳重に抗議しておく。黙って怒られるんだな。」

「え~そんな殺生な。わかりました。ほらみんな撤収よ。本日の生徒会主催のソラ姫ちゃんのお披露目会終了。後は各自で。」

ふっとためを作って、

「ソラ姫をはっちゃんから奪いたかったら、ジツリキを見せてごらんなさい。はっちゃんは強いわよぅ。」

はっちゃんは何か魂が抜けたような顔をしている。私の従者ならもっとしゃんとしなさい、もう♡」


とりあえず、宮さん先生のおかげで校門前の狂乱状態は収まった。何でも丸く収めてしまうアリアちゃんと違ってお母さんの歌音さんは煽るだけ煽るからなあ。親子ってこんなに違うんだろうか?でも規範さんは温厚な良い人だし、バランス取れてるのかな。ともかくはすぐホームルームだ。さっきの顛末を考えるとj気が重いけど、ソラちゃんを守れるのは僕だけなんだ。さっきは抱き、抱きしめてくれたから、そう思っても、いいよね。

歌音さんに何か文句でも言おうと思ったんだけど、見当たらない。また校門内に入っていったよな。あれ、都さんもいないや。生徒会の他のメンバーも・・・あ、いた。隣のクラスの書記の林くんだ。いつも要領が悪いと都さんに怒られている同志だ。でも、あんな所で何してるんだろう?体育用具室何て特に用はない筈だけど。

「ねえ、林君?」

すると狼狽えたように林君はびくっとしながらこちらを向き、人差し指を口に当てながら、

「は、ハチか。脅かすなよ・・・あ~テメー。自分だけいいめ見やがって!」

「林君、誤解だよ。ソラちゃんは昨日偶然会って、仲良くなったんだ。それだけだよ。」

「だからと言ってお前、公衆の面前で抱きつかれるか?畜生お前は、バリバリの熟女好きだと信じてたのにぃ!」

(以上、会話は都合上、標準語に翻訳したうえでお届けしております。通常の言語体系ではお聴き取りになれない場合がありますので、ご理解のほどよろしくお願いします。)

突然、林君が身をかがめ、昇降口に向けて走り始めた。驚いて追うかどうか判断しかねていると、いきなり用具室のドアが開き、怒りの形相の歌音さんが顔を出した。

「もう、あなたたちはそんなところで。って、あれ、英斗くん、まだいたの?ソリス姫なら・・・。」

何か歌音さんの表情が邪悪に変わった気がする。そういう勘だけは良かった筈なのに、今日の僕って・・・

「ソリス姫、覗きをしているオトコノコを発見したわ。どうする?」

歌音さんがとんでもないことを言い出したぞ。逃げ出そうにも服の裾ががっちり掴まれている。本当に歌音さんは握力が強い・・・なんて言ってる場合では、

「誰よ、私の着替え覗こうなんて、歌音、あなた私の柔肌を人様に見せようって言うんじゃないわよね?」

「あら、自信が無いのかしら。ならそんな貧弱な身体を美貌だなんていうものじゃありませんよ。フフフ。」

「歌音さん、そんな言い方はお止めなさいな。私もお姉さまと呼びますよ。」

う~ん、何い言ってるんだろう。ソラ姫と歌音さんと都さん?何だ、お姉さまって。

歌音さんに続いて開いた扉の中から半脱ぎのソラちゃんの姿が現れた。

「あ、れ。は、はっちゃん?あなたなの、覗きって?」

「ち、違うよ。僕、ぼうっとしてて・・・こっちで声がしたもんだから・・・ソラちゃん、それより、ふく、服ぅ。」

歌音さんの邪悪な笑みの意味がやっと分かった。でももう遅い。混乱したソラちゃんの渾身の左ブローを食った僕の身体は、校舎に続く道にたたきつけられたのであった。まあ、メイ君のぶちかましと比べたらまだまだだけどでも、精神的ダメージは、もう、ダ・メ。

何だこれ。サービスですね。でも見た目は小学生と言う設定ですよ。ロリ姫としか書いてないけど。でもこれで脳内設定上のキレイどころはだいたい出せたな。一人はシークレットですが。ビジュアル的にはほぼ全員ですが、設定は面倒なんですよ。

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