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狐の知らせ

学校生活があまりに遠くて、ついはしょってしまいました。年寄りにキラキラはきつい。設定は想定通りなんだけどな~。若さが足りない。次はとうとう犬が動きそうですが、飼い主付きですね。

 さて、性悪狐こと玉ちゃんの話である。普段は舞沢市の隣県の某市にある、萬蔵稲荷で祭神として祀られている存在であり、会いに行ってモフれる神様として地元の氏子を中心に尊崇を受けている?ありがたい存在であるが、どうもこの春以降、外道宇宙人もどきと狼男他に、平穏な生活を邪魔され気味である。この狐にとっての平穏とは、大過なく面白おかしく生きること、ではない。確かにこの地球上で生きていくためにそれは必要な事であるが十分ではない。狐には主殿に生かされた過去もあるが、もっと昔に主人と交わした大切な約束もある。他人には解らぬ、主殿と呼ぶものも正確には判らぬはずの、それははるか遠い、遺伝子レベルの話である。自分の螺旋の中にはあの星の残り香が確かにある。それは、多少は違うがあのソリスの中にも、いや、ソラと言うべきか。いずれにしてもあのような呪われた名をつけんでも良いだろうに、阿呆ハチ公は。まあ知らぬことであろうが。妾の傍らには今、主殿のところの犬神共が恐れおののきながらも、まあよくやってくれている。同じ主殿の因果を身に受けて、この地球の生物として生きておるわけじゃからな。そんな犬神のうちのある者が、どうにも良くない報せを届けてくれた。北の帝国の魔王が、ソリスの城から強奪したモノの正体が知れたのだ。これはご注進せねばなるまいよ。妾は再びあの蔦の舟に乗り込み、西を、舞沢市を目指したのだった。とりあえず土産の山菜でも持っていくかのう。


 ソラ姫が、クラスの皆になじみ始めたころ、私は久しぶりに玉藻様の訪問を受けた。何故か疲れたような表情で、普段のようなひょうひょうとした雰囲気は見いだせない。もしかして、前回暴れ足りなかったのかしら。こめ兵さん達はほぼ瞬殺だったようだしね。だけど玉藻様からもたらされた話は、そんな甘いものではなかった。

「歌音よ。あのプチンがソリスの所から持ち出したもの、その正体わかったぞ。」

玉藻様はそんな風に切り出した。

「どうやらソーラーレイシステムじゃ。1万年ほど前、火星を今のような姿に変えた、あの悪魔の破壊兵器よ。」

私もその恐れは持っていた。かつて繁栄を極めた火星の地表を焼き尽くし、一個の大陸ごと、ソリス達が地球に落ちのびることになった元凶。

「でも、そんなものどのようにして持ちだしたというのです?」

「それはじゃな、そもそもあの破壊兵器は、ソリスの奴が考案したモノだゃからじゃよ。当時その科学的知見は、火星中の科学者をして、天才と言わしめるものだったのじゃよ。ヤツの寝所にはその頃からの日記があったのじゃよ。まあ奴とて封印していたつもりだったのじゃろうが、それを見つけられて、悪用されようとは思ってもいなかったじゃろうな。」

私は気が遠くなるのを感じた。舐めていたわ、熊帝国の科学力。侮っていたわソリスさん。いつもはのほほんとしたお姫様なのにね。でも、そうか。あの異世界大統領、トンネルの中で穴熊生活をしながら、そんな事を画策してただ何て。どこぞのその場限り最高司令官とは違うわね。

「どのくらい、進捗してたかわかる?」

玉藻様の顔が曇った。

「もう完成しておる。別の、例の阿呆将軍に制作させていたのじゃ。ロケットを飛ばすのだけが生きがいのような奴じゃて、それが何を示すものなのかさえ、判っておらんじゃろう。気象衛星とでも言われておったのじゃろう。」

ああ、あそこか。あそこは鈍重な体制だけで基本お馬鹿の集まりだから、お金の為なら何でもやるわね。ましてや詳細など教えてもらってないでしょうし。でもそうか、あそこには旧式すぎて監視の目が行き届いてなかったわ。

「それで、実用可能なの?」

「今日、へいじょうの半分が消滅した様じゃ。先ほどお前のとこの犬神が検知してくれたわ。何か気に障る事でも言ったのじゃろう。次は隣国の首都か、この舞沢か。猶予はないぞ。」

ん~、対策は打っておいて良かった。というか使用する武器が判れば対策は可能だから。そうか、あの兵器か。火星を滅ぼした戦争の経緯と、その結果は検討済みよ。アリアちゃんとも最悪の場合の対処方法は検討済みだわ。

「おい、歌音。何を楽しそうにしておる。お前、事態が飲み込めておるのか?この地を数万度の熱線が襲うのじゃぞ。」

「そうね、どのくらいのエフェクトを掛ければいいかしら?あちらのレーダーではこちらの状況は把握が困難でしょうし。」

「こら、こんなことを言い合っている間にも・・・。」

その時、天空から超高温の一撃が、舞沢の地に降り注いだのだった。

ソーラーレイってガ〇ダムかいってツッコミは無し。実現すればかなり危険な兵器にはなるでしょうから。もっとも強度とかの問題で実現は無理でしょうが。姿勢制御も難しそう。宇宙空間には何があるやら。デブリもいっぱいだろうし。それ言ったらこの話自体が無理一杯だ。

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