魔王と御者
...少ないですね。
明日も書きます。
魔王は街を出たところにある、馬車の乗り合い所でフラムレ行きの馬車を探した。
馬車は整列されていて看板も置かれていたことで、すぐに見つけることができた。
「この馬車はフラムレ行き、銀貨五枚だ。乗ってくか?」
御者らしき男が話しかけてきた。
御者なのに戦士みたいにがっしりしていて素手で魔物をなぎ倒していそうだ。
「言いたいことは分かる。ほかの御者と比べてごついのは自覚してる。だが、万が一魔物に襲われたら自衛はできないといけないと思うからな。俺は。」
「なるほどな。冒険者に守ってもらうばかりではないってことか。確かにそのほうがいいだろうな。」
とりあえず、この御者の馬車に乗るとするか。
懐から銀貨六枚を取り出し、御者に渡した。
「おっ?いいのか?一枚多くもらっちまって。」
「ああ、自衛できる御者になら他より一枚多く支払ってもおかしくはないだろ?」
「ハハッ。若いのに気前のいい兄ちゃんだな。この分の仕事はきっちりやらせてもらうぜ。」
...こういうやり取りもなかなか悪くないもんだ。
・・・・・・・・・
馬車に乗るのもかなり久しいものだ。
晴れの陽気の中、この揺れは眠気を誘ってくる。
道は元の世界よりはきれいではなく決して快適なわけではないが、慣れれば問題ではない。
フラムレまで軽く寝るのもいいかもな。




