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第一話 もしもAIが仕事のメインになったら

「4年1組 矢満田 ルイ玲央奈瑠努レオナルド


『AIが普及したらどうなるか』


 AIが賢くなって普及するとどうなるか研究しました。なお、今と同じ時代であって、規制がないだという世界です。


 まず、AIに書類作成やイラスト作成する会社が増えると思います。例えばこんな感じです。


「第一話 もしもAIが仕事のメインになったら」


 大人になって映阿井エイアイ株式会社に就職したぼくは課長に書類を提出します。


『課長、このプランはいかがでしょうか?』


 ぼくは課長に資料を見せていました。


『うーん、矢満田さんのプランはふんわりしているね。もっとこう、ブワーッと勢いよく、見やすく商品を鮮烈にアピールしたいのだが』


『課長、それはさすがに抽象的です』


『うーん、見神さんはもっと細かく書いていたなあ』」


 ライバルの名前を出されたぼくは焦ります。


『いえ、なんでしたら、書き直しましょうか』


『まあ、他の人のプランもチェックするからいったん預かるよ』


 そうして1週間経ちました。課長は朝礼で発表をしました。


『皆の考えてくれたプランだがね、僕がAIに作成させるから全員不採用ということに決まった。次回、頑張ってくれ』


 ぼく達は驚きましたが、上司の言うことはしたがわなくてはいけません。くやしいと思いながらうなづくことしかできませんでした。


 そうして、発表された結果がプロジェクターに写されました。課長はまだ下書きであって、皆に共有できないからこの形で僕たちに見せるそうです。

 でも、それを見て驚きます。ぼくの書いたプランがところどころに書かれてます。


 ほかの人も真似をされたようでショックを受けているようでした。


 これは皆のプランをAIに学習させたのではないかと皆そろって課長や、その上の人に抗議しました。


 だけど、誰もが『AIに君たちの提案を学習させた証拠はあるのか?』と聞いてくれません。ここが似ていると言っても「それが君の書いたプランという証拠にはならない」と信じてくれませんでした。


 僕たちは悔しくて悔しくてたまりません。

 そして、みんなでこっそりと仕返しすることにしました。ライバルの見神くんもいったん休戦しようと言ってくれて協力してくれました。


 課長はスマホやパソコンの中にキャットパイロットアシスタント、略してキャットPAというAIを使っているのはわかりました。なにしろ、課長はAIに何か入力しているふりをして、ゲームもしていたので、いつか報告をしようと課長の近くの席の田仲さんが頻繁に見ていたからです。


 田仲さんによれば、あれはログイン不要のお手軽なAIであり、安い代わりに隙だらけのものだと言いました。噂では入力内容が流出したこともあるから社内コンプライアンスにも危ないと言っていました。


 ゲームの件で動画も撮っていたというので、それだけでも上にチクればいいのではないかとぼくは言いましたが、見神くんは「それだけでは足りない」と言いました。田仲さんも彼女の近くの席の芳田くんも同じだと言います。


「田仲さん、隙だらけなら何か考えがあるのでしょう?」


 見神くんはそう言うと田仲さんはニヤリと笑いました。


「うん、ちょっとうまく行くかわからないけどやってみる。さ、いったん解散しましょ。ここも音声は無くても防犯カメラがあるからさ。あとで聞かれたら今度の飲み会の軽い打ち合わせしてたとでも答えましょ」


 そうしてみんな元の席に戻りました。課長もタバコを吸い終えたらしく、すぐに戻ってきたので企みはバレなかったです。


 数日後、課長がよくわからない悲鳴をあげました。


「俺のキャッピーがBANされている!? なぜだ? あのプランもまだ清書してないぞ?! 誰かしらないか?」


 僕たちは皆で首を振りました。


「課長がキャッピーを使っていたのですか? 知りませんでした」


「私のパソコンが調子悪い時にお休み中の課長のパソコンをお借りしましたが、私のIDでログインしたのですが、それですかね?」


 田仲さんは答えます。


「それだ! 田仲さん、何か細工をしたのか?」


 田仲さんは笑って否定します。


「いや、私のIDで入れば私のクラウドやソフトしか表示されません。キャッピーは会社の使用許可無いと使えませんから、表示されていても勝手に触れないです。そこまで画面は見ていなかったから、矢満田さんと同じようにキャッピーを使っていたのは初耳です」


「た、確かに君からは「私のIDでお借りししました」と言ってたな」


 間違ったことは言ってません。田仲さんはキャッピーを自分のパソコンには入れてません。ただ、課長がタバコ離席中はログインしたまま席を外していたので、彼女素早くキャッピーに規約違反の言葉を淡々と入れ、その後はログアウトして自分のIDでログインして少し仕事をして、戻った課長にしれっと「借りていた」ことだけ告げていたのです。


 システム課がチェックしたとしても、ログインとログアウトの時間がズレていたのがわかっても、タバコ離席中はログアウトしていなかった課長が不利になります。何よりあの様子ではキャッピーは無断で入れていたようです。


「なあ、あのプランの予備は誰か持っていないか?」


 課長がオロオロしますが、全員が首を振ります。


「課長がまだ共有していなかったからありません」


「課長にボツを言われたので自分の案は削除しました。復元させるとしたらシステム課に連絡しないと。でも、僕の案はボツだから意味無いですよ?」


 口々に部下達が言うので課長の顔が青くなり、冷や汗をかくのが見えました。

 慌てて机に向かったから作り直ししているのでしょう。バックアップすら取らなかった課長も甘いと思います。


 こうして、プレゼンに間に合わなかった課長は怒られて、評判を落としたようです。


「田仲さん、規約違反って何をしたの?」


 課長の一件ですっかり仲良くなった僕たちは仕事のあとの飲み会で田仲さんに尋ねます。


「あのキャッピーはダウンロードしたら自分のものと思い込んで好き勝手に入力する人が多いけど、どのAIにも運営規約には『公序良俗に反する学習』や『性的な学習』をさせると違反になるということが書かれているの気づかないの。だから離席中にヤバい言葉や概念を学習させ続けたの」


「ヤバい言葉って……?」


 見神くんも芳田さんも興味津々になりますが、田仲さんは微笑んで隠します。


「世の中、知らなくていいことや言葉は沢山あるのよ」


 自分たちはAIに頼るとしても、社内の規定と道徳は守ろうと誓いました。


 第一話 終わり





どうも、カクヨム一本で活動してましたがこちらにも公開してみることにしました。

エディタに慣れてないのでところどころおかしな点がありますが、生暖かくみてください。

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